
こんにちは。
【オンライン心理カウンセリングなごやか】
心理カウンセラーのイヌカイです。
インターネットのたくさんの情報の中から
この記事を選んでいただいてありがとうございます。
「何事にも完璧でないと気がすまない…」
「少しの失敗でも許せない…」
完璧主義は仕事とかの質が上がる場合もあるけども、
やっぱり生きづらいし疲れてしまいますよね。
しかも、やめようと頭で考えても心の底から受けいれられる感じがしない…。
そして気がつくとまた知らず知らずのうちに頑張りすぎている(´;ω;`)
今回は、良くないと自覚してやめようと思ってもカンタンに直らない
『完璧主義』について考えてみます。
「考え方やとらえ方を変えよう」的な内容だけじゃない、
より具体的で効果的な練習方法もお伝えしますね


完璧主義にデメリットが多いのはたしか。


完璧主義にも仕事や作業の質を上げたり、
それを目指すために自分の能力を伸ばすための
努力の元になったりなど良い側面もありますよね。
とはいえ完璧主義は自分を追い詰めることで気分も不安定になりますし
うつなどの原因になることもあります。
小さなミスを恐れるがゆえに、ストレスや疲れをためて
大きなミスを起こすなどの本末転倒な事態だって下手するとありえます。
人それぞれその人が置かれた状況によって、
特に具体的な問題になることは様々かもしれませんが、
私個人として一番まずいなあと思うのは完璧を求めるようになってしまったがゆえに
行動を起こしたり物事を進めることに対して足を止めてしまうことですね。
人の足を止めるのは絶望ではなく“諦観(あきらめ)”
人の足を進めるのは希望ではなく“意志”
とかの名作マンガ『ARMS』にもあるように、自分自身で一歩ずつ踏み出して歩んでいくことが、
自分自身の現実を創り出していくために絶対ゼッタイぜったい必要なんです。
完璧を目指すがゆえにつらい現実がいつまで立っても目の前にあり続けるなんて
そんなの超いやじゃないですか?
完璧を目指したって別にいい。
で、そこまで完璧主義はまずいと言っておきながら
↑「この見出しはいったいなんなの?」と思いませんでした?
でも、極端なこと言えば別に完璧を目指したっていいんですよ。
ただし!ただしですよ!
完璧を達成できなかったときに自分を責めなければという条件がつきます。
なにげにここはものすごーく大事です。
なんでかって言うと、「完璧主義な自分を許せない、受けいれられない」になって
余計こじらせるからです。
完璧主義な自分が存在することはいけないということがもはや完璧主義。
このマズいループにまずはお気づきください。
たしかに現実に完全・完璧な仕事や人生、その他もろもろというものは
どこにも存在しないということは事実ではありますよ。
物事は突き詰めようと思えば無限に突き詰められます。
だけど、少しでもそこに近づこうという姿勢は、それはそれで尊いものじゃないですか。
先人たちがそうやって築き上げてきたものってたくさんあるでしょうよ。
でも、だからといってそれが出来なかった
自分を自分で責める必要があるかというとそれは別問題。
「ア○パンマンの中身をうぐいすあんに変えたら、
性格が変わるのか気になって夜も眠れないこと」と
「米中の貿易摩擦はこれからどうなるのか」の関係くらい別の問題です。
なので、まずは“完璧主義“と“自分責め”を明確に分けて認識することで
ループを抜けることから始めましょう。
なんで完璧主義なの?


では、そもそもあなたはなんで完璧主義なんだと思いますか?
「完全完璧にできてないとなんか知らんけど気持ち悪い」
というのは分かっていても掘り下げて考えたことって意外とないものです。
たとえばその仕事、完璧にできないと何が起こります?
思いつく限り書き出してみましょうか。
・
・
・
だいたい書けたら今度はその状態になったら自分の何が傷つくか?
考えてみてまた書き出してみましょう。
・
・
・
どうですか?
「自分はできる!」っていう感覚(自己有能感)とか
「自分は大事な存在!」っていう感覚(自尊感情)とか
そんなのがでてくるんじゃないでしょうかね。
もうちょっとがんばってさらにあとひとつ掘り下げてみましょう。
何を失う、何が手に入らないから傷つくんでしょう?
ここらへんまで掘り下げると子どもの頃にあった出来事や、
日々の積み重ねが元になった不安や恐怖にいきあたるかもしれません。
子どもの頃だったらそれで親とかの評価を得られなければ死活問題ですものね。
よくがんばりましたよね(^^)
そしてもう今は大人として生活していけてるのだから、
まあ多少完璧でなくても死にはしません。
でも、そこで完璧主義になったことで手に入れたことだってあるはず。
(よかったらこれも書いてみるといいです)
だから、決して完璧主義自体を拒否しないでもいいんですよ。
完璧って本当に完璧?
完璧にはキリがないのは先に書いたとおり。
結局あなたが目指してる完璧って、実は自分で決めた幻想の完璧ですよ。
他の人からしたらその80%達成したら
「バッチリ、完璧じゃんって」ドヤ顔されるかもしれないし
逆に「その程度ではまだまだやな」って120%くらいが基準の人もいるかもしれない。
そんなものです。
オーバークォリティって逆効果になることも多いです。
コンビニで「お荷物お持ちします( -`д-´)」
とか言ってホテルみたいな接客してたらちょっとどうかってなりますよね。
どうせ人によって基準が異なるものにこだわってもどう評価されるかは相手次第!
だったら、幻想をいつまで立っても追いかけていてはもったいないです。
でも!だけど!
結果よりがんばったことそのものをほめようとか、
出来ている部分に目を向けようとか
とらえ方・考え方を変える系のアプローチで改善を目指しても完璧主義は長年のクセ。
多分それをやってももやもや感があるはずです。
もちろんこの方法自体はこれはこれでいいものなんですが、
これだけではどれだけ時間がかかるか分かりません。
なのでそのもやもや感も一緒に対処していくことが大事なのです。
完璧主義(による自分責め)の対処法


さて、上記のようなとらえ方を変えようと、
頭の中で「完璧には出来なかったけど、○○くらいまではできたぞ…」と
考えたとします。
だけどもだいたいの場合、いくら強引に納得しようとしても
完璧にできなかったもやもや感は残るはず。
そこでこんな練習をしていきましょう。
- マンガとかを手に取りこれを一冊読むぞと決める
(別にマンガでなくても小説とか雑誌をこのページまでとかでもいいです。) - それを読み進め、最後の数ページを残して読むのをやめる
- あ、ついつい読んじゃいました?
それだったら本棚にしまうときにその1冊だけ逆さまにしまってください。 - 多分なんか気持ちがざわざわするはず。
そういうときは普通身体のどこかが緊張して固まってます。
軽くぴょんぴょんとジャンプしたら、頭から下に向かって順番にふるふるゆらします。
「くらげ…、私くらげ…、ふらふら…、ゆらゆら…」などと口に出すとよりよいです。
大げさにバカになってやるのが大事。別に誰かに見せなくていいので。
でも誰かと一緒にやるとより楽しいですが(笑)
(↑一応マジメな根拠があります。少し下の方に一応書いておくので興味ある方はどうぞ。)
書いといてなんですがアホらしいですよねー。
やってるうちにホントにバカらしくなって笑えてくるかもです。
でも笑えるというのは、緊張がゆるんだ証拠なのでとてもいいです。
やってみると分かるんですが、直後に自分なりの完璧ができなかったことが
わりとどうでもよくなったり、ちょっと許せたりします。
もしも上記のマンガとか程度ではさして重大な感じがしないとかなら、
仕事で特に大した損失を会社やお客さんに与えない程度の些細なミス、
たとえばプレゼン資料の漢字を一個間違えるとかくらいを
わざとしてみてからトイレとか家に帰った後でやってみてもいいです。
さすがに発注書の数字を一桁間違えるとかはやりすぎなのでやめときましょう(笑)
(上記の一見バカらしいなワークなんですが、
あえてわざと失敗しにいくことで嫌な感覚をコントロール下におく練習、
及び、「完璧にやらないと」という緊張から身体や気持ちが固まるパターンを崩す。
ということを考えて組み立ててあります。)
元完璧主義者のポテンシャル
今、あなたは完璧主義で悩んでいるかもしれません。
だけどもそういうあなたこそ、完璧主義による自分責めに苦しむことがなくなると
ものすごい力を発揮できる能力を秘めているのです。
完璧主義でいたことにより、目標を高く持ち、
改善能力をずっと鍛えてきたのだから、
ストレスで疲れてしまったり、完璧にできない不安感や恐怖感で
身動きがとれないことなどがなくなって、
これまで完璧を目指して培ってきたスキルや忍耐力とかを
必要に応じて扱えるようになるんです。
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