
こんにちは。
【オンライン心理カウンセリングなごやか】
心理カウンセラーのイヌカイです。
インターネットのたくさんの情報の中から
この記事を選んでいただいてありがとうございます。
最近の働き方改革などの国の施策もあり、
この日本の社会でも有給休暇をちゃんと消化しようという流れが
かなりメジャーにはなってきましたが
まだまだ会社や組織によっては、休みを取りづらい雰囲気も
結構残っているのではないでしょうか。
また体調が悪い時や気分が乗らない時。
ショックなことがあって気持ちが沈んでしまっている時。
かなり大きく体調崩してしまった時や病気になってしまった時。
またはものすごく強くショックを受けるような出来事があった時などでも、
休むことが悪いことのように思えて罪悪感を抱いてしまう。
その感覚は私にもよく分かります。
会社員をしていたときにはすごくありました。
せっかく仕事を休ん家でゆっくりしているのにどうも落ち着かない。
結局仕事のことばかり考えてしまう。
そんなことが続くと、全然休めている感じがしなくてしんどいですよね。
うつなどの重大な心の不調の時は、まずはしっかりと休むことが
重要になりますので、一定の期間休職をすることに
抵抗感が生まれてしまうというのは由々しき問題だと思います。
日本人にはよくあるパターンだと思いますが、これは結論から言うなら
「休んではいけない」
という思いこみ(禁止令)が入っている可能性が大きいですね。
今回の記事ではこの「休んではいけない」の
原因になったことやいくつかのパターンを考えながら、
それをゆるめていくことについてお話していきます。


内向きな不安と外向きの不安


休んではいけないという思い込みのせいで、
会社や仕事などを休んだ時につい悪いことのように思えてしまう。
その細かい理由は人それぞれあるでしょうが、
自分自身でははっきりと認識しているわけではなく
実際にはよくわからない漠然とした不安として感じられていることが多いです。
だからこそまずはその正体のわからない不安を、
はっきりとさせていくことが重要なのです。
この不安は大きく分けて、
内向きのパターンと外向きのパターンの二つに分けると
分かりやすいと思います。
ここからひとつずつ具体的にお話をしていきますので、
自分はどのパターンが近いのか考えてみてください。
まず内向きのパターンですが、
これは最初に自分に焦点が当たるものです。
典型的なものは仕事が遅れたりすることで、自分がダメな人間だと
レッテルを貼られるのが怖いとかですね。
このパターンでは大体の場合、自分の心の根本の部分に
「私は能力がない」と言う強い思い込みと、
能力がないことに関する恐怖があります。
ですから表面上では必死で能力を高める努力をしていることも多いです。
そうすると休むということは能力を高めることの邪魔になる気がしてしまい、
非常に怖いと言う感覚がわいてきてしまうのです。
外向きのパターンは、会社の同僚や上司に迷惑をかけているんじゃないか
という考えが代表的なものです。
主に人間関係に関わることが中心と言えるでしょうか。
休んでしまったことによって人から嫌われるとか、
人から拒絶されるということに恐怖を抱くのですね。
こちらは心の根本の部分に「私は愛されない」と言う強い思い込みと、
愛されないことへの恐怖がある可能性が非常に高いです。
この思い込みがあると人から好かれたり嫌われたりというところに
すごく敏感になります
また、もっとシンプルに親(または親の役割をした人)が厳しかったせいで、
人に迷惑をかけてはいけない、人より優れていないといけないという
ルールのようなものを身につけてしまっている可能性もあります。
これらのどれが当てはまるとしても、
結局のところはその人の存在意義とか存在価値の
あるなしに関わってきてしまいます。
要は子供の頃の親や学校の友達などとの関わりにおいては、
愛されるか愛されないか、できるのかできないのか、
ルールを守れるのか守れないのかといってことは
生きるか死ぬかの重要な問題だったのですね。
しかし大人になって、知力も体力も上昇して、
親に頼らなくても生きていけるようになっていたり、
もしも一つのコミュニティからはみ出したとしても、
別のコミュニティを自分で探して所属できるような力を
身につけているにもかかわらず、
その恐怖の感覚だけが言わば心のクセとして残ってしまっているんです。
芋づる式に連想がつながる


さて人間の心の中のイメージというものは、
連想というネットワークでつながっていきます。
そしてそのネットワークは、特に何もしなければ
いつもの使い慣れたルートを通ります。
つまり今回のテーマで言えば、
まず「会社・仕事を休んだ」という事実に対して、
今までのパターンが「休むと人に迷惑をかける」だとすると、
今回も同じように「人に迷惑をかけている」という風に考えるんですね。
そうすると芋づる式に自分の存在価値とか存在意義と言ったところまで、
自動的に繋がっていってしまうんです。
そうならないためにはいつものパターンを
ぶった切らないといけないんですね
パターンをぶった切るために有効なのは、
当たり前ではありますがいくつかの別の視点で考えることです。
新しい視点はできれば最低でも二つは欲しいところです。
それはなぜかと言うと、新しい視点が一つだけだと、
元々持っていた視点との二極思考白黒思考になってしまうからです。
ここにもう一つ付け足すことが、自由な認識のスタートなんですね。
でも視点を付け足すと言っても、どうしたらいいのかピンとこない
という方も多いと思います。
そうした時にやりやすいのは誰かになりきってみることです。
実在の人物でもフィクションの登場人物でもどんな人でも構いません。
まずはすごーく適当に生きていそうな人、
休むことなんか何とも思ってないような人を思い浮かべて、
その人だったらどんな風に考えるかと考えてみましょう。
そしてもう一つの視点。
ここがかなり重要なんです。
もう一つ視点を増やそうとすると、
ついまた別の自分より休むことに抵抗がなさそうな人を
選んでしまいそうになるんですが、
そうすると休めない自分が逆に引き立ってしまって、
余計に自分をせめて落ち込んでしまうということになりかねません。
だから、自分よりもっと真面目で休むことに
もっと強い抵抗感を持っている人の視点で見るんですね。
そうすることで自分自身をよりニュートラルに見られるようになります。
なりきる時にはその人の姿勢とか表情とか、
自分の中のイメージでいいのでそれらも再現してみるとより良いですね。
ぜひ試してみてください(^_^)
ただし、思い込みというものは「理屈だけで完全に納得ができる」
というものではありません。
どうしても感情がセットになっています。
カウンセリングの中ではその感情についてもアプローチをしていきます。
まずはご自身で先程の「なりきって視点を増やすワーク」を
試してみられるのがいいと思います。
その結果日常の生活や仕事において、大した不自由を感じないのであれば
それで十分ですし、「自分は愛されない」とか「自分は能力がない」
といった思い込みがすごく強そうで、
自分一人では手に負えないと感じられるならば、
カウンセリングなども検討されると良いと思います。
おそらくそれだけ思い込みが強い場合は、
休むことへの罪悪感以外にも
何かしらの影響が現れることで困ること
というのが他にもあるはずです。
気持ちよく休むことは人間にとって絶対必要


抵抗感なくゆっくりと休んで、心身ともに回復した後には、
その休みによって遅れた仕事などを簡単に取り戻せるだけの
パフォーマンスが発揮できるはず。
これは理屈ではわかっていたとしても、
やはりここまでにお話しした思い込みなどがあると、
なかなか納得ができません。
だから休み(できれば毎週末の決まった休みではなく、
有給などのイレギュラーな休み)の次の日に、
より仕事をスムーズに出来たり、良い結果が出せたりしたなら、
それをスケジュール帳などに記録しておくと良いと思います。
その実績を見返すことで休むことへの自信を積み上げていく。
というのももう一つの方法です。
『思い込みに対して三つ以上の視点で考えること』
『休むことの有効さを確認しながら積み上げていくこと』
つまり過去に作られた思い込みを崩すことと、
今の自分ができることをしっかりと認めていくという
両輪を使っていくことは大きな相乗効果を生みますので
ぜひ試してみてくださいね。
以上ご参考になりましたら幸いです。
最後までお読みいただきありがとうございます。
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