こんにちは。
【オンライン心理カウンセリングなごやか】
心理カウンセラーのイヌカイです。
インターネット上のたくさんの情報の中から
この記事を選んでいただいてありがとうございます。
ストレスの軽減や心のトレーニングのために
マインドフルネスを始めてみた、
試してみたという方はけっこう多いのではないでしょうか。
マインドフルネスの要素は私のカウンセリングでも
かなり大事なものとして積極的に使っています。
心の原理から考えてもかなり有用で
効果があるということは間違いないと思います。
多分こちらをお読みいただいている方は
一度はやってみたことがあると思うのですが、
うまくできました?
正直むずかしくないですか?
うまくいってるのかどうかも分からなくないですか?
習慣にしようと思ったけどやめちゃったという話もよく聞きます。
この記事ではそんなあなたにマインドフルネスの
カン違いしやすいポイントや大事なところをシンプルにお伝えします。
超お手軽に実践できる方法も紹介しますので
ストレス軽減にもお役に経つと思いますよ。
ぜひ、最後までお読みいただけたらうれしいです。
いきなり瞑想しようとすると失敗しやすい
先に言っておきますね。
マインドフルネスができない、失敗に終わる原因の大半は
「瞑想」しようとするからです。
「え?」と思われるかもしれませんね。
「マインドフルネスって瞑想するものなんじゃないの?」って。
瞑想ってむずかしいんですよ。
それなりにできるようになるにはかなりの訓練がいると思います。
元々マインドフルネスの発祥が仏教の瞑想から宗教色を抜いたものなので、
座って呼吸に意識を向けるというやり方が踏襲されてるのでしょうが、
いくら宗教色を抜いたと言っても元は修行なわけです。
少々うがった言い方をすれば、だれでもお気軽カンタンにできてしまったら
修行にならないでしょってこと。
普段強いストレスにさらされていたり、うつなどで不安な考え事が
ループしている人にはさらにハードルが高いです。
無理にやると状態が悪化する可能性すらあります。
だから瞑想がうまくいくためには、ある程度心の健康度が高い必要があるのですが、
心の健康度が低い人にこそマインドフルネスがより必要というジレンマ…
ここが一人でマインドフルネスをやってみようとしたときのむずかしいところです。
マインドフルネス=瞑想ではありません
そもそもマインドフルネスとは「今この瞬間に注意を向ける」ことです。
要は“方法”じゃなくて“状態”のこと。
極論すれば「今この瞬間に注意を向けられれば」なにやったっていいんですよ。
プラモを作るでも、
包丁を研ぐでも、
ろくろを回すでも何でも〇。
ただ、このあたりは本来の目的がマインドフルネスじゃないので、
その日の調子が悪いと集中しきれなかったりすることがあるのが
ちょっと残念なところでしょうか。
とはいえ、自分の好きなことならちょっとくらい調子悪くても
スッと没頭できるなら慣れない瞑想をするよりも全然ありだと思います。
あとですね。ちょっと蛇足かもしれませんが、
マインドフルネスが人間にとって最良の状態だから
いつでもどこでもマインドフルなほうがいいというのはよくある誤解です。
マインドフルではない状態(マインドレス)のとき、
要はぼんやりと考え事をしていたりするときには
自分の中に蓄積してきたデータにアクセスしています。
そして、そもそも人間は過去のデータを元にして
アイデアや解決策、未来への予測などを生み出したりするのです。
いつもいつも今この瞬間だけに生きていたら、
新しいものが何も生まれなくなってしまいます。
大事なのはバランス。
心の調子を崩しやすい人は考え事の世界に浸りすぎてしまい
その枠にとらわれていることが多いので、
マインドフルネスな状態を増やして枠から抜けることで
人間の心の自然治癒力を引き出すのが、一つの目的だとお考えいただければと思います。
マインドフルネスが失敗するよくある理由
マインドフルネスをやってみようとしたときに失敗してしまう理由として大きいのは、
瞑想のむずかしさもさることながら、ついついある心構えを持ってしまうところにあります。
この心構えを外すことがマインドフルネスの状態になる大前提。
では、どんな心構えだと思います?
それは、
「ストレスをなくしてやろう。」
「悩みを消してやろう。」
「心の状態をよくしてやろう。」
という挑戦的な心構えです。
どういうことかというと、
自分の心の中の気に入らない部分やストレスを“敵”認定して、
それと戦ってやっつけようとしているところです。
これが無意識のうちに入っていると
自律神経も外敵に備える興奮・緊張モード(=戦うか逃げるかモード)になってしまいますから、
自分の今感じている感覚に注意を向けるなんてしていられません。
大げさなたとえですが、目の前に巨大なヒグマが現れたのに、
「今自分の感じていることはなんだろう?」とかやってられますか?
ムリですよね(笑)
これは「うまくできるようになろう。」とか
「これは修行だ」というのも根は同じと思います。
マインドフルネスな状態は自律神経系の状態で言えば
信頼できる人とリラックスしてコミュニケーションをとっている状態。
緊張・興奮モードや反対に完全休息の神経状態とは違うと
覚えておいてもらえると良いかと思います。
マインドフルネスを実践する前の注意
あともう一つ注意です。
心の健康度がかなり悪化してる人、
たとえば
- 四六時中悩み事が頭から離れない
- 気分が沈んで身動きがとれない
- むずかしい会話じゃないのに内容が頭に入ってこず話についていけない
- 強烈な感情がおしよせて言葉にならない苦しさでいっぱいにる
- 話していて言葉や単語が突然でてこなくなる
- 頭にもやがかかっていて十分に働いていないような感じがする。
- 文章を読んでいても頭に入ってこない etc・・・
程度にもよりますが、心当たりがあったらまずはとにかく休むことが最優先。
この状態でマインドフルネスを実践しようとしてもそもそも呼吸も浅くなっていますし、
すぐに悩みの渦や感情の強烈なエネルギーに邪魔されてしまいます。
瞑想などをしていると変に他のことで紛らわされることがないせいで、
逆に余計に悩み事やネガティブ感情に飲み込まれてしまうことも想定されます。
そしてできることならカウンセリングを受けることをおすすめします。
(もちろんひどい場合は病院も検討してくださいね。一旦薬で最悪の状態を緩和しないと、
カウンセリングが成り立たないこともあります。)
背負っている荷物が重すぎる状態ですから、カウンセリングで荷物を軽くしてからでないと、
ひとりでマインドフルネスを実践するだけの心の体力が保てないです。
カウンセラーの腕が良ければ、安心して悩みを語ることができますし、
実はそれもマインドフルな状態なのです。
マインドフルネスを超簡単&お気楽に体験する方法
せっかくなので、日常的にできる瞑想よりも簡単で確実にできる
マインドフルネスの実践法もお伝えしておきますね。
まずは、いつもどおりお風呂の湯船に入ってください。
お湯は熱めよりちょっとぬるめのほうがいいと思いますが、自分が気持ちいいと思う温度ならOKです。
そして、肌が感じているお湯の温かさと換気扇の音に同時に注意を向けてください。
以上です!
どうですか?すごく簡単じゃないですか?
ポイントは“同時に”というところ。
マインドフルな状態になるには一つの感覚よりも2つ以上の感覚に
同時に注意を向けたほうが気がそれにくいです。
とはいっても最初から長くは続かないもの。
というかがんばって長く続けようとすると緊張感が出てしまうので逆効果ですよ。
途切れてなにか考えたらそのまま考えるにまかせてまたお湯の温かさと換気扇の音に戻りましょう。
ちなみにお風呂につかるのは緊張感を取りやすいからです。
お風呂につかるときに寝そべり気味になってしまうと
今度は「完全休息モード」に入ってしまいますから、
一応ピシっとしすぎない程度には身体を起こして座っておいたほうがベターです。
ぜひ試してみてくださいね。
あと、一応念の為ですが瞑想がやり方として悪いわけではないですよ。
いきなりできるようになるのはむずかしいので、もっと簡単な方法からマインドフルネスの状態を
体験して慣れていってからやってみると、よりうまくいきやすいですよということ。
お風呂じゃなくてもできるようになればそれに越したことはないですものね。
気軽なマインドフルネスで心のケアを
では、今回のまとめです。
- マインドフルネスは瞑想しようとするとうまくいきにくい
- そもそも瞑想はむずかしいから
- マインドフルネスは方法ではなく状態のこと
- 心の健康度がかなり悪化している人はまずカウンセリングを
- お風呂でお湯と換気扇の音に注意を同時に向ける方法がおすすめ
以上、あなたのストレス軽減や心の健康度アップなど、お役に立ちましたら幸いです。
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