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現役カウンセラーがうつ状態になって気づいたことを語ってみる。

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こんにちは。
【オンライン心理カウンセリングなごやか】
心理カウンセラーのイヌカイです。

インターネット上のたくさんの情報の中から
この記事を選んでいただいてありがとうございます。

実はカウンセラーとして独立して1年半くらいたったころ
数週間ほどガチのうつ状態になってました。

今回はそのことについてシェアしようと思うのですが…

はっきり言って現役のカウンセラーがうつ状態になりましたって恥ずかしいし、
そんな奴がカウンセラーやるなって言われそうで、お客さんからの印象も悪くなりそうで、
はっきり言ってこういうこと書くのってついさっきまでかなり抵抗ありました。

まあでも、そこそこ心のことを勉強してきたおかげで、
うつ状態でありつつも自分の状態を分析できるし、

現役でカウンセラーやってる人が記憶が新鮮なうちに
自分の調子の悪さを語るというのは普通やらないでしょうし、

そこそこ貴重な情報提供なるんじゃないかなと思いましたので、
ちょっと勇気を出していろいろカミングアウト

(というほどでもないですが)してみることにします。 

振り返ってみると、心の仕組みから見直すと
こんなことが起こっていたなあとか、
うつ状態にまで落ちたからこそ大きな変容が起きたことなど、
なかなか面白い内容だと我ながら思います。

あなたにとってなにかの参考になれば幸いです。

目次

私がうつ状態に落ちていった原因は?

昔、なって休職したときなんかは、
失恋とかの明らかに大きなきっかけがあったんですが、
今回はこれといって決定的な出来事があったわけではなく、
いろんなことの積み重ねだったかなと。

考えられるのは、調子良く伸びてきて結果も出始めていた
このオウンドメディア(記事サイト)が Google のアップデートに
引っかかってアクセス数が激減してしまったこと、

結婚したことによるプレッシャー、

季節的に寒くなってきて日照時間も少なくなってきたこと、

+その他諸々といったところでしょうか。

特にアクセス数激減はかなりきましたね。
コツコツとせっかく積み上げたのに…という落胆とか、
これからもやる意味あるのか?と言う絶望感とかもろもろでかなり落ち込みました。

アップデートがあった直後にガタっと落ちたというより、
そこからじわじわと精神力を削られていった感じでしょうか。

心の仕組み的にはなにが起こっていたのかと言えば、
『理想の自分』と『現状の自分』のギャップ、焦りや力みによる心の分断。

図にするとこんな感じ。

もともとは『理想の自分(の状態)』にそこそこ順調に近づいていたんです。これが(1)

ところが、アクセス数が激減して雲行きが怪しくなってきたのが(2)
理想に向かうラインからすこし落ちてきてますよね。

で、毎日毎日自分を責め、傷つけ続けた結果、本来はこうあるべき自分(3-A)と、
現実の(うまくいっていない)自分(3-B)に心のなかで分断してしまったんですね。

マジメ系のうつのクライアントさんにはこの図を使って説明することもよくあるのですが、
まさか自分のことを説明することになるとは。

幸か不幸か一番やばい状態の期間にクライアントさんからの
カウンセリングの予約が入っていなかったのは助かりました。

さすがにカウンセリングを提供する側でいられるような状態ではなかったので、
新規の予約もお断りしておりました。
(といってもアクセス数も下がっていたので断る数もしれていましたが。)

自分にどんなことが起こっていたか

うつ状態になっていた時にどんなことが自分の中で起こっていたかと言うと、
とにかく自分への厳しさがMAXでしたね。

完璧主義もここまで徹底するかというくらい 。

うまくいっていそうな同業者のホームページを見ては自分の能力の低さを責め、
Facebook で知り合いが景気のいい投稿をしているのを見ては自分のショボさをけなし、
思うように動けず作業が進まない自分を許すこともできず…

とにかく、自分の心への自傷行為が止まらない状態でした。

「仕事を進めなきゃ。」という思いは強いのに、頭も体も動かず作業は進まない。

そうするとまたそれについて自分を責める。

振り返ってみると地獄のようなループですね。

これでメンタルの調子を落とさないわけがないという感じです。

しかも、感情的にはそこまで調子が悪い日ではなくても
頭が全く回らないんですね。

会話をしていてもすぐに返せないんです。

一瞬何を問われたのかが分からなくて、
しばらく質問を反すうして考えてからじゃないと答えることができない。

あ、一番分かりやすかったのが、スマホのゲームでした。

普段から息抜きの時などにスマホで音ゲー
(音楽に合わせてタップするゲーム)をよくやってたんですが、
元気な時だと余裕で達成できるレベルが全然できないんです。

これも会話と同じように、 認識が遅れたり指の動きがついてこなかったりしました。

「あー、これが神経系のフリーズかあ。」と頭のどっかで考えつつ、
ゲームがうまくいかないことですら自分を攻撃するんですよね。

バカみたいなんですがその時の自分からすると本気なんです。

音ゲーとかシューティングとかの反射神経が要求されるようなゲームは
心とか脳神経系の状態を計るバロメーターには割といいのかもしれません。(半分冗談ですよ。)
  と、そんなこんなでこれは何とかしないとまずいなぁという思いがだんだんと高まってきました。

自分の心の根っこに巣くう強固なシステム

自分がこういう状態になってしまう原因というかベースにあるもの自体は元々分かってるんです。

自分を直接知っている方はご存知だと思いますが、

私ってプライドが高くて、
人に弱みや負けている姿を見せられないところあります。

それは「自分には能力がない、でも能力がなければ自分には価値がない、
だから必死に頑張って有能であらねばならない。」という思い込み。

自分の心の核の部分、パソコンでいえば、ソフトやアプリじゃなくて
Windows のような OS の部分に、組み込まれてしまった強烈な思い込みから来てます。

ところが頭で分かってて変えようと思っても、思うだけじゃ変わらないのが心の厄介なところ。

今までも師匠のセッションを受けたりして、改善に取り組んできましたがはっきり言って浅かったですね。

それはおそらく自分が大して苦しかったり困ったりしてなかったから。

だからセッションを受けても「勉強も兼ねて」とか「技術を見つけるために」という
いわば不純物が混じった状態で取り組んでいました。

当然セルフで取り組む宿題もおろそか。

変な話このままだったら一生このままだったかも。

しかし、何年ぶりかのレベルで心の調子を落としたことが、
皮肉なことに 一つのブレイクスルーにつながったのが面白いところです。 

一度落ちたきったからこそ起こった大きな心の変容

落ちるとこまで落ちていて、セルフでの取り組みやワークすら、
やる気が起きず悶々としていたあるとき、ふと気がついたことがあったんです。

前々から、 自分の心の中の傷ついた置き去りにされた幼いころの自分の部分に
声をかけ対話するワークに取り組んでいたのですが、

(一般的に言うインナーチャイルドワークというやつですね。
蛇足ではありますがこのワークに関しての自分なりの考えを
以下の記事に書いておりますのでご興味がありましたお読みください。)

ぶっちゃけいまいち高い効果を感じられていませんでした。

やればちょっとほっとするけど、何かが解放されたり繋がったりという
感覚には至らないという感じ。

それはセッションを受けた時のように訓練とか練習のためにという
不純物が入っていたこともありますが、

その時気付いたのは、今まで自分がやってきた自分に対するチャイルドワークは、
「仕事をさせるため。」もっと言えば
大人の自分にとって都合のいいように

「コントロール」するためにやっていたのじゃないか
ということ。

それに気付いた後、何回も何回も心の中の子どもの自分に

「ムリさせてごめんね。」

「本当はずっとしんどかったよね。」

「やりたくないことはやりたくないと言ってもいいんだよ。」

そんなような言葉をたくさんかけてあげました。

身体の状態を活用する手法を併用しながら、それをしばらく続けていたある時、
自然に涙がこぼれ落ちてくると同時に、

ものすごくほっとした気持ちがじわーっとわきあがってきたんです。

チャイルドワークをやってきて初めての経験でした。

それは、長年心の中にあったどす黒いカタマリがスーッと抜けたような感覚でした。

これが、分断されていた心の一部分が、統合された感覚なんでしょう。

もちろんその瞬間の清涼感や安堵感によって楽さは増したものの、
状態がよくなったと実感できるまでにはタイムラグがあった
ことも、お伝えしておきましょう。

これは、心の状態が改善されたとしても、
脳も含む身体はすぐにはついてこないからなんでしょう。

しばらくは反応が遅れる状態は続きましたし、感情も上向きにはならなかったです。

悪くなるときもじわじわとなっていき、
あるときヤバい状態だと気づいたのと同じように、

良くなるときもじわじわとなっていき、
あるとき楽になったなあと気づくみたいです。

自分が何十年も抱えてきた思い込みですから、
この一回だけで完全に解決したとはとてもじゃないけど言えないかな。

でも、こんな内容をさらけ出せる程度には
進歩できたかなぁとちょっと自分をほめています。 

自分の現状を“受け入れられる”という感覚

あらためてですが、こんな内容のことを書くと仕事がうまくいかなかったりするだけで、
うつ状態になるようなやつがカウンセラーなんかやってんじゃねーよと
思われるだろうなぁなんていう恐怖感はすごかったので、

この前を発表できただけでも、「自分は無能だ」という思い込みは、
だいぶ緩められたんじゃないかなと思っています。

『今の自分の現状を受け入れる』『自己受容する』

それが大事だということはいろんなところで耳にするかもしれません。

でも、しようと思って決めたところで、実はそう簡単じゃないです。

思うだけですぐにできたらだれも苦労しないんです。

自分の心になにが起こっているのかを正確に知って、対話をして、
といったもろもろを積み重ねた先に、

『受け入れられる状態』が来るのだということを強く実感しました。

だから、もしもあなたが

「なかなか今の自分を受け入れられない。」

「受け入れているつもりだけど、心の奥ではそうでもないかも…。」

悩まれているのなら安心してもらっていいです。

それはやり方の順番がよくないだけなので。

自分だけでは見えない部分もありますしね。

ああ、最後に一つ大事なことがあります。

本格的なうつ病のように何ヶ月何年単位で
これを引きずるはめにならなかったのは、妻の存在も大きいです。

自分が一番状態が悪い時に「弱っている時に大事なことを決めるな」と言って、
めんどくさい私をこれ出さずに向け続けてくれた妻には感謝してもし足りないくらい。

もっと幸せを感じてもらえる力を身に着けなきゃなとあらためて思いました。

支えあえる関係というのはそれだけで幸せなものですね。

それでは、長々とお読みいただきありがとうございます。

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