こんにちは。
【オンライン心理カウンセリングなごやか】
心理カウンセラーのイヌカイです。
インターネット上のたくさんの情報の中から
この記事を選んでいただいてありがとうございます。
ずっと続くわけではないんだけど
どうも気分が落ち込む…
寝つきが悪い…
疲れがとれない…
やる気が出ない…
一晩寝て次の日になると、少しはつらい感じはあるものの
「なんであんな状態だったんだろう?」みたいな感じになってしまい
あえて病院やカウンセリングに行くほどでもないかなあと思ってしまう。
でもまた数日経つとまた同じことの繰り返し…
明らかに良い状態でないのは分かるんだけど、
予約した日にスッキリしてたりするといやだと思って、
病院もカウンセリングにもかかることができない…
・・・
意外とこういうことって経験がある人は多いと思います。
私も本格的に心が不安定になって休職する直前にはひんぱんにありました。
ある意味こんなことが繰り返しあるようでしたら要注意といったところでしょうか。
明らかに『うつ病』って診断されるかどうかは微妙だけど、
どうも落ち込みがひどくて憂鬱感がひどいとき、
ついやってしまいがちだけれど、実は一番やるとマズいのは、
ポジティブシンキングです。
今回は、このポジティブシンキングのマズさに加え、
身体の姿勢に関すること、インターネットで対処法を調べることへの
注意についてお話をしていきます。
よく言われる定番の対策では
一般的には落ち込みや不安感がひどい無気力状態のときにはこんなことが推奨されるわけです…
とっとと休みましょう
(そんなカンタンに休めたら苦労せんわ!)
よく寝ましょう
(いやいやいや、そもそも寝れないのが症状ちゃうんかい!)
一人で悩んじゃだめだよ
(素人に相談したら聴きたくもないアドバイスされて余計に調子崩したわ!)
という感じで、ついついひとつひとつつっこんでしまうくらい、
この類の定番アドバイスは役に立たなかったりします。
これはただの中傷じゃなくて自身の経験からの実体験です。
もちろん、こういったアドバイスを元に
うまくいくのならそれはそれでいいことです。
なんですが今回はもう少し具体性があって、
実用的なことってあるんじゃないのかなと考えたことをお伝えします。
NG行動その1 :ポジティブシンキング!
いつの頃からかやたらとポジティブがもてはやされるようになりましたが…
「とにかく前向きが一番!なんでもポジティブに考えよう!」
これが一番やりがちで一番やばいです。
そもそも
ポジティブな考え方とかポジティブな感覚とかって、
自然にわき上がってくるからこそいいのであって
強引にそう考えようとかそう感じようとかってするのは
百害あって一利なしです。
これは断言します。
自分の一部を否定したり嫌ったりすることで得することはありません。
一時的にはひたすらポジティブになることで、
自分の中のネガティブな部分が見えなくなるため、
一見うまくいっているように思えます。
しかし、それを実行したあなたの心の中から
ネガティブな部分はいなくなったりしません。
逆にコントロールを失った状態で残りますので、
何かきっかけあればすぐに顔を出してきて
ネガティブ気分を味わわせにかかってきます。
そしてそれをつぶすためにまたポジティブシンキング…
キリがない!
無限ループ!
穴を掘っては埋めるを繰り返す悪名高きナチスドイツの拷問のようです(笑)
(笑)と言いつつこれを自分の心にやってると思うとぞっとしませんか?
ムリヤリなポジティブへの対処法1:気づく
強引・ムリヤリなポジティブがクセになっているようなら、
まずはそこに気づくことが最初のステップです。
自分のネガティブ思考、たとえば
「きっとうまくいかない…」
「私は人に必要とされてないんじゃ…」
「自分は人と比べて低レベルだ…」
こんなような考えがわいてきた時に
「いやいや!そんなことはない!
自分はうまくできるすごい人間だ!
自分は必要とされている価値ある人!
自分は秘めた能力がある高レベルな人物!」
といったように、ネガティブ思考を反対の考えを使って、
打ち消すようにしているようだと良い状態ではありません。
要注意です。
しかし、これをやっていることが自覚できれば、
対処していくことが可能ですのでご安心を。
ムリヤリなポジティブへの対処法2:ネガティブの利点は?
では、その次はどうすればいいのかというと
ネガティブ思考をひき起こしたきっかけになった出来事や人などに対して、
そのネガティブ思考をすることで得られるいいところや利点を考えてみるのです。
「うまくいかないって考えるということは、
なにかしらの失敗要因を予測できているともいえるな。」
「仮に本当に必要ないと思われているならば
プレッシャーもなく行動できるな。」
「自分は低レベルと感じることで、
自分に必要な要素を冷静に分析できるな。」
のような感じです。
ムリヤリなポジティブへの対処法3:さらにネガティブに!
もしもこれを考えられてまだ余裕があるなら、
逆に「もっとダメでネガティブに」その出来事について考えてみましょう。
「うまくいかないうえに関係者全員に迷惑をかけて社会的に死亡確定だな…」
「必要とされないどころか積極的に排除されるな…」
「低レベルを通り越して必要な条件にかすってもいないわ…」
みたいにです。
視点を変えていいところを見た上で、あえてよりひどい見方をするんです。
ネガティブな考えがわいてきて、
それとともに自動的にイヤな気分にひたってしまうのはつらいだけですが、
あえて自分から積極的に考えにいくことでコントロール下に置いていくんですね。
ひとつの出来事に複数(できれば3つ以上)の
考えや思いこみを持てると健全な状態です。
“ネガ”“ポジ”という二極にすらこだわらなくなってきたら、
かなり客観性が上がっている証拠。
私のカウンセリングでもこういったテーマになることは多いですが、
もしもあまりに強烈な感情や、身動きがとれないくらいの感覚がわいてしまい、
最初のステップすらできないほどの状態に対しては
身体を使って感情に対抗できる心の器を強くする方法をお伝えしています。
もしもご興味があればお問合せいただければ幸いです。
NG行動その2:猫背&視線下向き
今回の記事で一番言いたかったことはその1で言ってしまったので、
その2と3は補足に近い内容かもしれません。
とはいえ、これに注意してもらうと、
その1に対して取り組みやすくなるはずなのでぜひ試してみてください。
1、猫背と下向き視線に注意
落ち込みや不安感がひどい人がたいがいやっているのが
猫背でうつむいて視線を下向きにして
(ほとんどの場合特に左下)
頭のなかでぐるぐると考えごとをする。
というスタイルです。
たいがい呼吸も浅くなってます。
人間は自問自答モード、自分自身と対話するようなときは、
視線が下に向きがちになります。
そして、考えが固定されてしまうようなときは身体もガチガチです。
落ち込みや不安感がひどいときは特にこのモードに入りやすくて、
その時間も長いのですぐこのスタイルをとってしまいがち。
この状態ではその1に書いたようなこともチャレンジするような
気持ちにもなりづらいです。
2、身体の状態を変えてみる
もう上記の逆をやっちゃえばいいわけですが
一応ていねいに書きます。
とりあえず座っているなら立ちましょう!
そして視線はちょっと上気味に!
身体が固まっているんだから、ぴょんぴょんジャンプしたり、
手足ぶらぶらしたり、身体を揺らしたり、
うろうろと歩き回ったりして身体をほぐしていきましょう。
あと、裏技をお伝えしておくと、
頭の中でああでもないこうでもないという対話が始まったら
舌を上アゴにつけるとその瞬間止まります。
そのままにしておくとまた始まりますので、
止まった瞬間を見計らって動き出すのがおすすめです。
何回も手前味噌で恐縮ですが、私のカウンセリングでは
呼吸を楽にしながら同時にこの姿勢を整えてく方法もお伝えしています。
NG行動その3:インターネットで調べる
調子が悪いときはとりあえず何かにすがりたくなるものです。
そんなときに今の時代にはみんな手元にスマホがありますよね。
今この記事を読んでる時点でもうインターネット使ってるわけなんですが…
この記事にたどり着いたあなたは運がいい!(ということにしてください(;^_^A))
現代人にはスマホという超便利な文明の利器があるわけですが、
それが落ち込みや不安感がひどくて無気力状態ときには、
かえってあだになることも多いです。
困っている人に少しでも役に立つ情報を提供しようと、
良識とギブ精神と専門性を持って運営されているサイトやブログに
たどり着けばまだいいのですが
Google先生とかの検索結果には、掲示板やQ&Aサイトのような
どこの馬の骨が回答しているのかも分からない情報も出てきます。
心無いバカにしたような回答や、時代遅れの精神論、
一見もっともらしいけど根拠のないアヤシイ方法など
余計に気分を害したり、間違った知識を仕入れて
問題がこじれたりという有害なものも多々あるわけです。
また、ネットで調べるという行動をとっているときに、
いつものクセでついついSNSなどを見てしまい、
知り合いのキラキラ投稿を読んで
自分と比べてまた落ち込んでしまったりなんてことも起こります。
というわけで、当記事を読み終わったら
一旦スマホやPCから目を話しましょう(笑)
とにかくおすすめは調べるときはルールを決めておくこと。
現代人にとってインターネットを全く使わないというのは結構大変です。
関連する事以外でも調べたいことも出てくるでしょう
なのでせめてルールを決めておきましょう。
- 匿名掲示板やQ&Aサイトなどは一切開かない
- 読むのはプロフィールが載っていたりして、しっかりと書いてある人の記事だけに
- 調子が悪いときはできるだけSNSから離れる
こんな感じでどうでしょうか?
自分なりのルールを考えて作っておくといいですよ。
本格的なメンタル不調になる前に
いかがでしたでしょうか。
今回お伝えした内容は普段からやっておくと、
本格的なメンタル不調に対する予防にもなります。
もちろんのテーマにはいろんな人が考えた数々の方法があります。
その3に書いたようなことに注意しながら情報を集めて
自分に合う方法を探ってみてもいいかもしれません。
最後までお読みいただきありがとうございます。
自分自身もうつを乗り越え、心療内科クリニックやオンラインで
心の不調に苦しむ人に向き合い続ける心理カウンセラーが、
心の仕組みをふまえた「なるほど!」と心が軽くなるお話をお伝えいたします。
メルマガ会員様だけのお得な情報のご案内などもいち早くさせていただきます。
お名前とメールアドレスだけでカンタンに登録できます。
(購読の解除はメールのリンクをクリックするだけでいつでも可能です。)
(最近、無料版Gmailのアドレスに届かない事例が多発しております。
現時点では設定などで対応ができないようですので、
登録確認メールの返信が1時間以上経ってもない場合は
他のメールアドレスをご利用いただくことをおすすめいたします。)