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メンタル不調で休職は迷惑?不安や罪悪感を軽減するための秘訣とは

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こんにちは。
【オンライン心理カウンセリングなごやか】
心理カウンセラーのイヌカイです。

インターネット上のたくさんの情報の中から
この記事を選んでいただいてありがとうございます。

多くの働く日本人にとって長期間仕事を休むことには
かなり抵抗があるように感じられます。

私も心療内科でのカウンセリングで多くの患者さんと接していると
実際に「休職するのはちょっと…。」という方は
珍しくないという実感があります。

また私自身、会社員時代に休職した経験があり、

「本当に休んでいていいのかな?」

「本当に仕事に戻れるのだろうか…?」などと
思い悩むこともありました。

メンタル不調になり、休職の選択肢が目の前に現れたとき、

やはり最初に迷うのは「本当に休んでいいのか?」という
思いではないかと思います。

結論から言えば、多くの場合、迷うくらいの状態であれば
休職したほうが長期的なメリットが
短期的なデメリットを上回ります。

この記事では休職とメンタルの回復の関係や
休むことに前向きになれるような情報をお伝えしていきます。

最後までお付き合いいただければ幸いです。

この記事を最後まで読むと
  • 休職に対する抵抗感が軽くなる
  • 休職の重要さが分かり、休職することに前向きになれる
  • 自分をいたわることができるようになる
別ウィンドウで開きます(記事を読んだ後にでもどうぞ)
目次

休職はなぜ大事なの?

休職することには確かに一時的には・・・・・デメリットがあるのは
残念ながら間違いないと思います。

最たるものが「お金」。

休んでいる間は収入が減少するので、
生活費やローンなどで貯金を切り崩すことになるかもしれません。

また、仕事面で評価がどうなるのか、

残した仕事が他の同僚の負担になって
恨まれないかなども気になるところですよね。

人間関係では考えの古い人がメンタルの不調に関して
「根性がないから。」「気の持ちよう。」といった
差別的なことを言ってくることで傷つくかもしれません。

長い目で見て考えよう

それでも、本当に苦しいときには
休職に踏み切ったほうがいいと言えます。

休まずムリをすれば、小さな損で済むはずだったのに
結局大損することになりかねないからです。

メンタル不調があると、本来の頭のキレや客観性が失われます。

その状態で仕事を続けても仕事の質は上がらず、
健康な状態ならまずしないような
致命的なミスを犯す可能性も高くなります。

万が一、そんなことがあれば、
その対応のために上司や同僚、部下にも余計な迷惑をかけますし、
評価も落とすでしょう。

しかも、さらに自分で自分を責めるようになり、
余計にまた調子を崩すという悪循環に陥れば、
最悪強制的に休職させられることになるかもしれませんし、

社内での評価や悪い印象が固まってしまえば、
それを取り返すのにも余分な時間がかかり、
給料も上がりにくくなるのは想像にかたくありません。

でも、なんとか仕事を続けながら
改善していきたいと思うのも人情ですよね。

それも不調がごく軽い段階であれば
なんとかなることもあるのですが、

あまりうまくいかないことが多いのが正直なところです。

では、なぜそうなってしまうのでしょう?

ストレスの原因とは距離をおくのが定石

仕事でメンタルの調子を崩すときには、
恐らくなんらかのストレスの原因となるものがあるはずです。

たとえば、長時間労働、

パワハラ・セクハラ等のハラスメント(準じるものも含めて)、

人間関係、ノルマなどのプレッシャー、などです。

現在進行系でこれらにさらされていると
カウンセリング等を受けても効果は激減してしまいます。

よくても現状維持くらいでしょうか。

カウンセリングを受けていただいた直後は、
一時的に楽になれたり、客観的な視点になれても、

いざ仕事に戻って同じストレスを受けると
元の木阿弥になるケースがものすごく多いんですね。

結局のところ、カウンセリングは多くても
1週間に1回程度。

仕事は週に5日は行くわけです。

ストレスにさらされている時間のほうが圧倒的に多いので、
改善した気分や考えも結局叩き潰されてしまいます。

また、カウンセリングの内容は落ち着いて
自分なりにかみ砕く時間がとても重要です。

日々の仕事に気を取られてしまうとそれもできなくなります。

必ずしも完全に正確な表現ではないですが、

カウンセリングを受けていても、ストレスフルな仕事を続けるのは、

一所懸命ロールプレイングゲームのレベル上げをしても、
セーブする前にリセットボタンを押されてしまうようなものと
イメージしてもらうと分かりやすいかと思います。

だからと言って、完璧に治す、根本から価値観を変えるなどの
劇的な変化が必要なわけでもありません。

その点についてもお伝えしたいと思います。

完全になおすことを目指さなくてもいい

休職の期間は平均するとだいたい3.5ヶ月くらいだそうです。
こちらの政府系の研究より)

私がカウンセリングを担当する方はそれよりも短くて、
だいたい1ヶ月から2ヶ月くらいが多いかなという印象です。

おそらくですが、3ヶ月以上の休職が必要と判断される方は、
カウンセリングで対話することもままならないほど、
弱っている状態なのではないかと推察されます。

もちろん、1年以上という方もいらっしゃるでしょうし、
1週間程度で済む方もいるかもしれません。

私が休職中のカウンセリングを担当する場合、
まずは、自分の中のネガティブ感情や自責的な考えに対応していくことで、
心理面での負担を減らすことをしていくことが中心となることが多いですね。

できる限り復帰した後、楽に働けて能力も発揮できるようにお手伝いしますが、
心の中の感じ方や物事の受け止め方、考え方のクセが
根本に近いところで変化していくためにはかなり長い時間がかかります。

それこそ、数年単位になることも珍しくありません。

ただ、仕事でのメンタル不調からの復帰ということであれば、
そこまでの変容が必要というわけでもありませんし、

むしろそこにこだわってしまうと
無駄に休職期間を伸ばすことにもなりかねません。

ある程度の回復が見込まれたら、
職場の人事部などにも復帰後の調整をお願いして、
まずは負担の少ない環境に戻れるようにしてもらい

(必要に応じてお医者さんなどにも
診断書などについて相談するとよいです。)

少しずつ慣らしていくくらいのほうが、
お金の心配なども減るので、逆に安心感が増すことが多いと思います。

もしも、休職をきっかけに自分の心や精神的な課題に気づき、
継続的に取り組みたくなった場合には、

仕事を継続しながら、習い事のような感じで
カウンセリングを続けるのも良いと思います。

さて、ここまでで、休職することの大事さは
十分にお伝えしたつもりです。

それでもやはり休むことには抵抗があると感じるのも
決しておかしなことではありません。

理屈では分かっても受け入れがたいことってありますから。

そこで、ここからは休職への抵抗感の原因となりがちな
感情や強い思いについて見ていきましょう。

休むことへのネガティブ感情

休職することになかなか前向きになれないのは、
休職することのデメリットを過度に強調する
ネガティブ感情が大きく影響します。

代表的なものについて見ていきましょう。

不安

入ってくるお金が少なくなることで、
いずれ生活に支障をきたすかもしれないこと。

職場の人たちからの評価や評判を落とすかもしれないこと、

陰で悪く言われているかもしれないことなど…。

未来に起こるかもしれない最悪な状況・状態が
思い起こされてしまうと、

雪だるまのように不安が大きくなっていきます。

罪悪感

自分が残した仕事をただでさえ忙しい他のメンバーに
負担させてしまうこと、

家族にも気を使わせたり心配をかけたりすること、

社会に参加して貢献できなくなること…。

自分がすごく悪いことをしているように感じて自分を責めがちになります。

恥辱感

メンタルが原因で休むなんて人として劣っているのではないか…。

平日の昼間からふらふらしている姿を見られたくない…。

会社のメンバーに見下されるのではないか…など、

恥ずかしく感じることも少なくありません。

元々プライドが高いわけではなくても、
世間の風潮やネットやSNSで
心無い人達の意見を目にするとわきあがってくることも。

ネガティブ感情にはどう対応すればいい?

これらの強いネガティブ感情を弱めるには、
その感情を受け止めたうえで、
自分への厳しさをやわらげることがまずは重要です。

自分への厳しさがネガティブ感情を増幅させるからです。

そもそも、心身ともに疲れ果ててしまっていると、
前向きな気持ちはわいてきません。

そこに「自分が悪い。」「自分のせいだ。」という思いが加わると、
ネガティブ感情は我が意を得たりと余計に勢いづいていきます。

では逆にネガティブな感情とそれに紐づく思い(思考)に対して
「そんなことはない。」という正論をぶつけてみるのはどうでしょう?

実はこれも効果がないことが多いです。

例えば、「一旦休んで元気になってからがんばれば、
一時的に評価は落ちてもいずれ取り返せる!」

こんなふうに自分に言い聞かせても、

恐らく「でも…。」「どうせ…。」
さらに後ろ向きな反論が出てくるだけです。

これは他人から同じ内容でアドバイスをされても
同じように感じると思います。

「そう思えないから困ってるんじゃないか。」
反発したくなりませんか?

心の中でもこれは同じことなのです。

ここで大事なのは、シンプルに受け止めること。

不安や罪悪感や恥辱感を感じる自分を
自分で認めてあげることです。

ネガティブな感情や思いは決して悪者ではありません。

生き延びていくためのアラートとして
大事な役目を果たしているだけです。

ただ、現状その音が大きくなりすぎているだけ。

「お金が少なくなるのは不安だよね。」

「仕事残して迷惑かけるの申し訳ないって感じるよね。」

「自分が弱いと思われるのは恥ずかしいよね。」のように

自分から自分に一人二役で声をかけてあげてみましょう。

勢いづかせるでもなく反発させるでもなく
ただ自分で自分の気持ちを分かってあげる。

それだけでも少しホッとする感覚を得られると思います。

その上で、自分に厳しくする言葉、
自分を責める言葉の代わりに自分をねぎらう言葉、
いたわる言葉をかけていくこと。

「こんなにボロボロになるまでがんばったんだね。」

「よくやっってきたね。」のように言ってあげましょう。

こうした言葉は普段から自分に対して使い慣れていないと、
ものすごい違和感や反発を感じるかもしれません。

それでも、まずは自責の言葉をかき消すために
言い続けてもいいですし、

違和感や反発に対しても同じように受け止めてあげてもよいです。

どうにもうまくいく気がしないときにはカウンセリングもおすすめです。

これは本来、これ以上行動すると余計に疲れてしまうため、
それを防ごうとする本能的な反応ではないかと思います。

ところが人間社会は動物と比べてしがらみもややこしいため、
素直に「前向きになれないからとりあえず休もう。」となれないのが厄介なところなのです。

受け入れられると楽になる考え方

もしも、ネガティブ感情のエネルギーが少し弱まってきたなと思ったら、
休職を検討するまでに至った自分の考え方とは
少し違う視点で見直してみることもおすすめです。

以下に例をあげてみます。

カウンセリングで話題にすることもよくある内容です。

全部自分のせいではない

組織における仕事で、一人だけが責任を負うべきものはありません。

自分が担当した仕事だからと思うかもしれませんが、
その仕事の背景には会社の方針や上司の指示もあれば、
顧客の意向や社内の人間関係のしがらみまで関わることもあるでしょう。

あなたは休職することは迷惑だと感じるかもしれませんが、
休まなければいけなくなってしまった過程には
社内・社外のたくさんの要素が複雑に絡み合っているのです。

人間関係も同じ。
コミュニケーションは相手がいるからこそ成り立つものです。

あなたはその中の一端を担っただけ。

もちろん、あなたの責任も0ではありません。

だけど、100でもないのです。

迷惑をかける人もいるでしょうが、
その仕事に関わった人はそれぞれにその迷惑に対して責任があります。

迷惑をかけてしまうと感じてもいいですが、
とりあえず2~30%程度の責任の分だけ感じれば十分です。

タイトルにある「迷惑」と感じることに関しては、
この考え方が一つの答えかと私は思っています。

(ちなみに、もしもハラスメントかもと思ったら
しっかりと基準を知っておきましょう。
当てはまるようなら、あなたが責任を感じる必要は1%もありません。)

あなたはベストを尽くしてきた

人間って、その瞬間その瞬間にはベストを尽くしているのです。

そりゃ、後から振り返ればいくらでも反省点は見つかります。

でも、それは余裕のある状態で振り返っているからです。

「あの時サボってしまった。」

「あともうひとがんばりできていたら。」と思っても、

その瞬間にはそのために必要な
体力、気力、知力、経験、運、etc…が足りなかったということ。

仕事をしてきた全ての時間怠けてないですよね?

むしろ、がんばったからこそ休職が必要な状態に
なったんじゃないですか?

作業の量だけががんばりの基準ではありません。

プレッシャーなどの精神的な負担や
手を動かしていないときの思考も仕事の負担です。

これを踏まえてもう一度振り返ってみてください。

充分じゃないですか?

あなたは間違ったことをしようとしたわけではない

あなたは仕事に臨むときに
わざと悪い方に向かうようにやってきたのでしょうか?

そんなことはないですよね。

良い結果につながるように自分なりに考えて
一所懸命やったのではないですか?

もちろん、これも後から振り返れば

「もっとこうすれば」と思えることが
いくらでも出てくるでしょう。

でも、仕事なんてやってみなければ
分からないことばかりです。

その中であなたは行動を起こした。

だからこそうまくいくこといかないことが分かり
次からの成長につながるのではないでしょうか。

休職は迷惑?について:まとめ

最後までお読みいただきありがとうございます。

休職は心身の状態を整えるだけでなく、
自分のこれまでの働き方や考え方のクセなどを見直し、

さらには、自分の生き方をあらためて構築していくための
よい機会になります。

私自身もサラリーマン時代の休職から人生が変わったと言っても
過言ではありません。

休職を前向きな時間とするためにも、
この記事をお役に立てていただけたら幸いです。

では、今回のまとめです。

  • 休職することの意味は長い目でみて考えよう
  • 休職への抵抗感はネガティブ感情を受け止めることから
  • 感情が落ち着いたら考え方も別視点で見てみるとさらに○

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