こんにちは。
【オンライン心理カウンセリングなごやか】
心理カウンセラーのイヌカイです。
インターネット上のたくさんの情報の中から
この記事を選んでいただいてありがとうございます。
許せない人っていますか?
またはだれかのこんな行動が許せない、
こんな言動が許せないとか
あるいは、こんな考え方するやつは許せん!とか
下手すると「○○な自分が許せないんです…」
という方もいらっしゃるかもしれませんね。
その許せない人とかへの恨みつらみとかを
ぐるぐると考えている時間がムダなことはわかってるし
なるべく幸せなことを考えようとしているんだけど、
日や時間によってゾンビのように
「やっぱり許せない!」
という気持ちがよみがえってきてしまう。
私もそんな経験がありますし、だれもがひとつふたつは
許せない人、許せないことってあると思います。
あるのが全然ふつうです。
ところが、巷の人生相談やら自己啓発やらは
やたらと許せ許せと言ってくるわけです。
そんなこんなで、まじめで思い悩みやすい根が優しい人たちは、
許したいけど許せないというジレンマにおちいってしまったりして
今度は“他人を許せない自分を許せない”みたいな
残酷ループにハマってしまったりします。
こうなってしまうと本当にツラいです。
だいたい許すってなんだ?
実際なんかいいことあるの?
どうしてもしなきゃダメなの?
なんて疑問もでてくるんじゃないでしょうか。
というわけで、今回はこの「許す」ことについてお話していきます。
そもそも許すってなんだ?
まずは「許す」の前に「許せない」という状態から考えてみましょう。
「許せない」というのは「嫌い」「苦手」などと同じく、
いわゆる拒絶をしている状態です。
個人差はあるでしょうがその拒絶の度合いは
ただの「嫌い」とかより強そうな感じがします。
しかし、望む望まないに関わらず
その「許せない人」は
あなたがその人を認識している時点で
データとして取り込まれ、心の一部になってしまっているのです。
「普段の自分」(過ごしている時間が一番長い自分)から
拒絶されて、分断された状態でです。
あなたが日々を過ごす中、見て聞いて感じているものは
どんどん心に取り込まれていき記憶となって心にしまわれていきます。
その中でも特に人のデータが占める割合は圧倒的に大きいです。
どんなに幸せなことなどをを考え続けて、
その人のことを忘れようとしても
心の一部になってしまったその人は
ことあるごとに「普段の自分」に影響をおよぼしてきます。
拒絶し続ける以上ずっとです。
現実の世界でもしもその人と離れて思い出すことが少なくなっても、
何か似たシチュエーションが起こったりしたときに再び登場してきたりします。
それを解消するためには、その人(の情報)と調和をして
普段の自分の中に取り込んでしまう必要があります。
それを私たちが普段使う言葉で言うと
「受けいれる」とか
「愛する」とかが
ある意味近いかと思います。
でも、拒絶感のある相手に対して、
「受け入れる」も「愛する」も正直抵抗ありますよね。
そこで「許す」って言うと上から目線になるので、
相手によっては「愛する」とかよりやりやすいってところが
実際のトコロなんでしょう。
とにかく許せって言われても…
許すなり受けいれるなりして、
普段の自分に許せない人とかを取り込められれば
もちろんそれに越したことはないわけですが
(厳密に言うと許すという前提がある以上
完全に取り込むことはできませんが…)
いきなりただただ
「許せ」
と言われてもそれはちょっと乱暴というもの。
極端なたとえですが
ちょっと自分の悪口を言った程度の人と、
自分の家族を殺した極悪人では許せるレベルが違うわけですよ。
当たり前ですが、同じことをされても
「許せない」と思う重さも人によって違うし
「許せること許せないこと」も人によって違います。
それに頭の中で許そう許そうとひたすら考えたって、
感情がついてこないので不快感を余分に味わうだけという
骨折り損になる可能性大です。
ですので、まずはこれだけ「許せない」ってことは
相当その思いが強いんだな~と思って
一旦(一旦ですよ!)『許せない今の自分』はあきらめてしまえばOKです。
まあいいってことですよ。
ひどいことされたらだれでも許せんことくらいありますって。
最初に目を向けるのは相手じゃない
それでもやっぱり「許せない」できごとや。
「許せない」相手が浮かんではイヤな気持ちが続いたり、
突然わき上がってきたりしてどうしてももやもやする場合は
ほんのちょっとずつがんばってみましょう。
ただし、先に書いたようにひたすら頭のなかで
許そう許そうってするみたいな脳筋的正面突破でなく
もう少し合理的にスマートにやろうではありませんか。
というわけで、最初のステップでするのは目を向けるところを変えることです。
許そうとした場合、たいがいその相手やものごとなどの
対象に目を向けてなんとかしようとしてしまうものです。
そこで、視点をぐりぐりっと回して自分に向けてみましょう。
許すとかに限らず人間が抵抗感があるものを受け入れるには
「思いこみ」という山を越えないといけません。
この山を越えずに置いておくというのは、
「思いこみ」を守っているのとイコールです。
なので「許せない」人とかものごとに対して、
どんな「思い込み」を自分は守っているのか
これをまずは特定してみましょう!
そして、それができたら、今度は自分が今までに出会った人、
関わった人、影響を受けた人もちろん家族も含めてです。
または過去にさかのぼってどこかの時点の自分かもしれません。
その中のだれがその「思い込み」をもっていたかも、
探ってみるといいです。
意外とそれが分かるだけでも気づきがあるものです!
許せない相手への思い込みを変える3つの視点
もしもあと少しだけ余裕があったり、
また別のときにチャレンジを進めてみようと思うなら、
こんな方法を使ってみてはいかがでしょうか。
1、時間を移動してみる
抵抗感を生み出す「思い込み」を持っていたのが、
たとえば少年時代の自分とかだったりしたならば、
成長して当時より強くなった自分からみたらどう見えるか、
どう感じるかを考えてみると面白いです。
「ああ、あの頃の自分はこういうことが怖かったから
こんなふうに思ってたんだ…
でも、もう大人になって大丈夫になったんだ!」
みたいな思いがわいてこればとても素敵だと思います。
また、「思いこみ」のもとが昔の自分でなかったとしても、
今からさらに時間を進めて、人生を味わい尽くした
ご老人になった自分から見てみる
これもありです。
2、違う人になってみる
今度は違う人になってみましょう。
尊敬する人やすごいと思う人、芸能人、実業家にスポーツ選手
もちろんマンガや映画や小説の登場人物でもOKだし、
歴史上の人物でもOK
とにかく会ったことある人でもない人でもいいので
いろんな人の視点で、その「許せない」人やものごとにコメントしてみましょう。
「あ、そんなとらえかたもあるか」
なんて気づきがあればこれまた素敵です。
3、姿勢・場所・位置を変えてみる
さらに姿勢を変えて考えてみるというのもなかなかに面白いです。
体育座りでうつむきながらどんよりと考えると、
よりイヤな感じがすることでしょう(笑)
では、まっすぐに立って堂々とした姿勢で考えるとどうなるでしょう?
実はこれ、鏡をみたり、キレイに立つ方法みたいな本とかを探したり、
なんなら習いにいくくらい超こだわってやってもいいくらいです。
かなり変わることうけあいです。
単純に「普通こんなところで「許せない」やつのこと考えないよね。」
って場所にあえてそのために出向いて考えるってのもありだし
椅子の上から相手を見下ろすイメージで見てみるなんてのもおすすめですよ。
私のカウンセリングでも誰かに対する怒りの感情がテーマになることは多いです。
その人その人に合わせて解放の方法や暴れる感情への身体を使った対処法等を
お伝えしております。
乗り越えれば得られるものは大きい
いかがでしたでしょう。
あまり結果を求めずに半分遊びのつもりでやるくらいが、
実は逆に結果がでたりするものです。
無理に許したり、受けいれたりだのをやることもないのだけど
もしも乗り越えてそれができたりすると、
突然人生の景色が開けたりすることがあるのもまた事実です。
取り組もうと思っても気持ちの強さ思いこみの強さによっては、
カウンセラー等の手を借りる必要があるかもしれません
それでも、チャレンジする価値は十分にありますよ。
皆さまの人生が少しでも楽しく自由になれば、
こんなに嬉しいことはありません
最後までお読みいただきありがとうございます。
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