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自己啓発セミナーで人が変われない理由とは?心の原理と構造から解説

こんにちは。
〈オンラインカウンセリング『なごやか』
心理カウンセラーのイヌカイです。
今回もご相談にお答えしていきます。

「自分の人生はうまくいってない…
ちょっと値は張るけどこれを受ければ人生大逆転できるかも…」

「なんとかこのつらい状況をすぐにでも抜け出せる方法はないだろうか…」

そんなことを考えて、自己啓発セミナーやスピリチュアル系のセミナーに
参加される方はたくさんいらっしゃいます。

ところがいろいろなセミナーを受けにいっているのだけど、
現実の仕事や生活や人間関係がほとんど改善されない…

ご本人はそれを認めないことも多いですが、
客観的に見ると一目瞭然だったりします。

セミナーではものすごくたくさん涙が流れるような感動的な体験をして

「自分は変われた!これからの人生も180度変わるんだ!!」と、
セミナーが終わった頃までは思うのですが、

しばらく日常生活を送っていると結局元通りになっている…

どれも一見説得力のありそうな内容のプログラムなのに、
なぜそんなことが起こるのでしょう?

今回の記事では心の仕組み・原理と構造をふまえて、

・自己啓発セミナーのプログラム内容の大半は経験則

・抑圧された感情の解放だけで放置するのは危険

・心の問題の本当の解決には向き合うことが必要

といったことについてくわしくお話していきます。

ちなみに、念の為ですが決して各種の自己啓発セミナーを
否定するものではありません。

中には洗脳まがい(または洗脳そのもの)の悪質なものもありますが、
参加者の方をより良い状態にしたいという志を持って開催されている
セミナーもたくさんあると思います。

むしろ心の仕組みを理解した上でセミナーを受講すれば、
各プログラムやワークが何を狙っているのか分かるので、
より効果を上げられるということもあります。

今後セミナーの受講を検討されていたり、
自分や友だちが受けているのにあまり良い効果を
あげられていないという方のご参考になれば幸いです。

自己啓発セミナーでうまくいくのはどんな人?

自己啓発セミナーのホームページやパンフレットには、
それを受けてうまくいった人の声などがのせられています。

当然のことですが、受けた人全員が同じように
うまくいっているかというと絶対にそんなことはありません。

(“体験者の声”にのっている人も、実際どの程度うまくいっているかも
不明ではありますしね…)

それは自己啓発セミナーのプログラムの大半が
『経験則』をもとに作られているからです。

それは個人的な経験→「自分はこの方法でうまくいった」
「人に教えたらその人はうまくいった」といったようなこともそうですし、

ある程度信頼のおける心理学的や行動科学的な手法が入っているとしても、
統計的エビデンスがあるとはいえ、あくまでも「○○になる人が多い」
という結果以上のものではないのです。

実際にその自己啓発セミナーを受けてうまく成功できる人も、
中にはいらっしゃるでしょう。

そういう方はセミナーを受けてもうまくいかない人と、
主に何が違うのかというと、

ぶっちゃけてしまえば

“その人に合っていたかどうか”

それだけだったりするのです。

(心の問題は解決しておらず、単純にビジネス等だけが
うまくいってしまう方に関しても後述します。)

自己啓発セミナーでありがちな危険

ただし、やり方が合ってないではすまないことだってあります。

1,抑圧されたものの解放?

セミナーで涙を流したりするような感動的な体験をしてしまったばかりに、
逆にそれがもとで後々深刻な心の不調をまねいたり、
元から抱えていた状態を悪化させてしまうことが少なからずあります。

たとえばよくあるのが

抑圧の解放に関するアプローチです。

「○○してはいけない」と思い込んで抑えているもの、
言い方を変えれば“その行動をしている自分”の拒絶とも言えます。

その思い込みがあることによる日々のストレスが
大きいことはたしかです。

カウンセリングの現場でもそこに取り組むことは
大事なことのひとつでもあります。

しかし、ここはとても重要なところですが、
解放したら(したように見えたら)それで終了ではありません。

抑え込まれていた「拒絶された自分」を見つけられたことは
一つの進歩ではあるんです。

だけど、それで泣けたり感動したような気がするのは、
「拒絶された自分」に意識が移って「拒絶された自分」の
感情として
泣いているだけだったりするのです。
(拒絶された自分は子どものころの自分であることが多いです。)

涙を流せたことによる気持ちの良さ・解放感
カタルシスはあるのですが、
この状態でよしとしてしまうのは開腹して病巣を見つけただけで、
病巣も残したまま縫合もしない外科手術のようなものです。

真剣に心に向き合っているプロのカウンセラーから見れば
無責任極まりない行為です。

本来ここからが慎重にセッションなどを進めるべきところなのです。

心の不調の基本はこちらの記事をご参照ください。

2,解放感を感じただけの状態を放置すると

本来、心の状態が良くなるというのは、「拒絶された自分」が
「普段の自分」に取り込まれてひとつになることなんです。

ところが上記のような「拒絶された自分」に意識が移動した状態を
良しとしてしまうと、今度はそこから見た「普段の自分」を“悪”と
みてしまい
お互いに拒絶をつくってしまいます。

ある意味では双極性障害(躁うつ)のような状態とも言えます。

今までの普段の自分とはかけ離れた行動や態度になってしまい
仕事や人間関係を失ったりする…

その裏にはこんな心のメカニズムがはたらいているのですね。

「拒絶された自分」→本当の自分

「普段の自分(抑え込んでいる自分)」→偽りの自分、ウソ

そんな表現をしているセミナーは特に要注意です。

意識が移動しているとき、つまり、一見感動しているようで
テンションが上がっている不安定な状態のときに
講師の価値観・教義をすり込む

いわゆる

「洗脳」

「マインドコントロール」を

仕掛けている可能性があります。

(よかったらこちらの記事もご参考にどうぞ)

3,ごくまれな成功例からの負の連鎖

ただし、ごくごくまれにそのセミナーを受けた後に、
ビジネスなどで成功してしまう人があらわれることがあります。

これは単純に行動への恐怖感がなくなって行動力が上がったことと、
たまたまその人がやったことがある市場のニーズに合っていた
という偶然が重なることで起こります。

(これを“その人に合っていた”とみることもあるかもしれませんね)

これはあくまでもレアケースですしビジネスや金銭的成功と、
心の健康さとは別の話です。

大半は決してその人の心の問題が解決しているわけではありません。

もちろんビジネスでうまくいって、その先の経験や人との関わりで
知らず知らずのうちに心の状態が改善することもあるのですが、
そうならずに転落してしまう可能性のほうが多いのではと思います。

でも、そのビジネスで成功した人はそれが一時的な状態であろうと
かっこうの広告塔になります。

「あなたもだれだれ(私)のようになれる」

そんな誘い文句を聞いたことがありませんか?

確率は0ではないものの同じレアケースになれるかは、
非常に高リスクなギャンブルです。

それでも人間は見たいものを優先的に見てしまうので
そういった広告につられて自己啓発セミナーに走ってしまうのです。
(広告には人の感情を揺らす仕掛けもたっぷりです。)

現状の人生を変えるために本当に必要なこと

この節のタイトル↑を『人が変わるため』にしなかったのには理由があります。

「人を変える」

「性格を変える」

そんなふうに考えてしまうと今現在の自分を否定(拒絶)することに
つながってしまうからです。

本来目指すべきは

「使える性格を加えること」

「コントロールできる部分を広げていくこと」なのですね。

それには、「自分が向き合いたくない部分」、
「自分が目を背けておきたいだれかとの関係」などと
どこかの段階では相対する必要があります。

くわしくはこちらの記事をどうぞ

特に自分の根っこにある思い込み、いわゆる『中核信念(コアビリーフ)』
と呼ばれるものの変容には早くても3年はかかると言われます。

もちろん正しく取り組んでいけばもっと浅い部分の思い込みは
だんだんゆるくなっていくので楽にはなっていきますよ。

それでも、厳しい言い方ですが魔法のように一瞬で
心の問題が完全解決するような方法はありません。

一回の体験であっという間に自分が変わったと思ったなら、
意識が移動しているだけの状態である可能性が高いのです。

本来の健全な心の状態

『拒絶していた部分が普段の自分に取り入れられて一つになった状態』

この状態では普段の自分の一部になっているだけに
よくなったことにすぐ気づきにくいんです。

あるとき、以前なら過剰に反応していた出来事になんとも思わなくなった…

そんなときに「あれ?そういえば」って気づいたりするものなんです。

だから、最初はとにかくこのつらい状態をなんとかして欲しいと、
カウンセリングを受けに来られた方も、
勇気をもって自分の意志でなんとか乗り越えようと
強く思えるような段階になると一気に回復のペースが上がってきますね。

そしてどの段階においても、そこに合ったアプローチを提供できることと、
あせらず辛抱強くクライアントさんにつかず離れず並走できることを
カウンセラー/コーチは心がけるべきなのだなと、
私自身もセッションやセミナーを提供する側として、
この記事を書きつつ気持ちを引き締めております。

自己啓発セミナーに行く前に

もしもあなたが現状の人生をなんとか変えたいと思っているのなら、
まずは自分の心をじっくりと見つめてみることをおすすめします。

そして、どうしても一人だけで向き合っていくのが
つらくて大変そうなら、一度プロのカウンセラーに
助けを借りることも決して恥ずかしいことではありません。

むしろ自分の心と向き合う勇気を持てている証拠だと思います。

また、あるカウンセラーが良くなかったからといって
あきらめることもありません。

必ずあなたに真摯に向き合ってくれる方がいらっしゃいます。

(出会うまでにお金がかかってしまうのは問題ではあるのですが…、
それでも高額なセミナーと比べれば安く済むことが多いと思います。)

自己啓発セミナーはプログラムがいい内容であっても
複数の受講生を抱えるのでひとりひとりのケアが行き届かないこともあります。

まずはいったん踏みとどまって

自分はそのセミナーで「いい状態にしてもらえるかどうか」
ではなく、学ぶ内容を「上手に使いこなせるかどうか」
という視点で考えることをおすすめします。

最後までお読みいただきありがとうございます。

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