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イップスが治らないときに効果的な練習方法はたった1つでOK!

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こんにちは。
【オンライン心理カウンセリングなごやか】
心理カウンセラーのイヌカイです。

インターネット上のたくさんの情報の中から
この記事を選んでいただいてありがとうございます。

『イップス』という言葉もだいぶ一般的になってきましたね。

念の為Wikipediaにある定義をご紹介しておきます。

イップス (yips) は、精神的な原因などによりスポーツの動作に支障をきたし、突然自分の思い通りのプレー(動き)や意識が出来なくなる症状のことである。  Wikipediaより

本番などで決定的なミスをしてしまってから
そのプレーがまったくできなくなってしまうことなどが
典型的な例ですね。

主にスポーツの分野で言われることが多いですが
演奏家や役者、パフォーマーなどをはじめとしたアート系の方や
それこそ一般のサラリーマンの方でもプレゼンや営業ができなくなる
といった症状になることもあります。

本当に軽い例でいくとゲームをしていても
近い状態になることがありますね。

実はある傾向の性格の人にとっては、イップスになってしまう可能性は
すぐそばに潜んでいるのです。

特定の場面になると身体が固まってしまったり、
事前に思い描いていた行動がぜんぜんとれなくなってしまう
イップスを克服するためにはふつう思い浮かぶことと
“逆”のことを練習するのが一番効果的です。

今回の記事では、心の構造と原理から図解も活用して
イップスについて分かりやすく解説しながら
克服のために取り組むことをお伝えしていきます。

目次

イップスになりやすい人

イップスになりやすい人は性格にある傾向があります。

うつやあがり症になりやすい方とも共通していると言えば
分かりやすいでしょうか?

それは

「マジメ」

「責任感が強い」

「完璧主義」

そんな性格です。

また、普段は決してそんな性格ではなくとも
その競技などには普段とうって変わって
真剣にマジメに責任感強取り組んでいるなら
イップスになる可能性は大いにありえます。

ある意味では「プロ意識」のようなものが
強い方とも言えるかもしれません。

裏を返せば、遊びでテキトーにやっている人は
イップスにはなりにくということですね。

イップスになってしまうということは、
その競技や芸事や仕事に真剣に取り組んでいるということ。

まずはそのことには自信をもってほしいなあと思います。

それだけひとつのことに打ち込んでいることは
掛け値なしに素晴らしいことですから。

イップスになった心の状態とは?

上記のイップスになりやすい性格

「マジメ」、「責任感が強い」、「完璧主義」といった性格には
ある共通点があるんですね。

それはちょっとカタい言い方をすると

『ある状態の自分』の拒絶です。

具体的にはどんなことかというと、『ある状態の自分』とは
イップスの例でいくなら

「プレーでミスをする自分」

「チームメイトに迷惑をかける自分」

「人前で恥をかく自分」

こんな感じでしょうか。

そしてこういった自分が、

受けいれられない。

許せない

嫌い。

これが『拒絶』です。図にするとこんな感じ。

ミスをしたときなどのショックで、普段の自分から「ミスをする自分」が
追い出されてしまってます。

追い出されたことにより、普段の自分とつながりが切れてしまっていて
コントロールができない状態を表しています。

図の左のほうに『意識』と書いた●がありますよね。

本番で失敗したときの感覚が記憶からよみがえってきた瞬間、
それとリンクした拒絶されている

『ミスをした自分』『迷惑をかけた自分』に勝手に(この“勝手に“がポイント!
意識が移動してしまい、また、失敗したときの自分が再現されてしまいます。

これが『イップス』の状態です。
(実は心・メンタルの問題は総じてこれなんですが…)

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イップスが治った状態とは?

それでは、イップスが治った心の状態って
どんな状態なんでしょう?

答えはカンタンです。

受け入れられない。

許せない。

嫌い。

そう思って追い出されていたミスをしたときの自分、
恥をかいたときの自分を普段の自分の中に取り込んでしまった状態です。

この状態になってしまえば、普段の自分と同じような
リラックス感をもって技術や判断力や集中力を発揮することができますし

もしもミスをしてしまってもメンタルが大きくぐらつくことが
なくなります。

『拒絶のない普段の自分』としてコントロールが可能な状態になってるからです。

とはいえ、残念ながら理屈で「受け入れよう」、「許そう」みたいに考えても
そうはうまくいきません。

もちろん、「あんな自分なんて消し去りたい」みたいに拒絶しているよりは
はるかにいいですよ。

まずは第一歩として、拒絶がまずいことを認識する。

そして、ここからご紹介するイップスを克服する
意外な練習方法に取り組んでみてください。

イップスを克服する“意外な”練習

イップスになってしまうとよくやってしまいがちなのが、
二度と同じ失敗をしないようにと技術などのさらなる上達を目指して
ひたすら練習してしまうこと。

上達のための練習はその競技や芸事そのものの能力向上のために
当然必要なことなんですが、それだけをやっていても
なかなかイップスの克服にはつながりません。

(余談ですが、基本的な動きから見直す練習はイップス克服ではなく、
スランプ脱出のための方法なのでお間違いなく。)

「こんなに練習してるのになんで…?」と、
さらに落ち込んでしまったり、その道をあきらめてしまったり…

本当は才能に恵まれていて、努力も人一倍しているのに
そんなことになってしまうのは本当に悲しいことです。

だから、たった1つ試して欲しい練習があります。

それは、『わざと失敗する』練習です。
前に失敗してしまったときの再現をするんです。

あまりむずかしく考えずにやってみても効果ありなんですが
せっかくなので軽く手順をご紹介しておきますね。

1,失敗した場面に入る

失敗した場面を思い出してそのときの感覚を
できる限りありありとリアルに感じます。

そのとき見えていたもの、聞こえていたもの、感じていた体の感覚
(温度、空気の流れ、服の感触、におい、呼吸や筋肉の状態など)

これを一つづつ丁寧に思い出していきます。

映画の中に入ったようにリアルに感じられるようになればなるほどいいです。

その場面の少し前から時間の流れを加えて思い出すと
さらにリアルにできますよ。

2,失敗を再現する

感覚を思い出すことができたら、実際にその場面とまったく同じ
失敗したプレーを身体を動かしてやってみます。

わざと同じ失敗をしてみましょう。

やってみると分かるんですが意外とこれができないんです。
面白いことに普段より上手にできてしまったりすることすらあります。

たいていの場合、身体のどこかが緊張しているので
失敗した瞬間、どこが緊張してこわばっていたのかに注目する
やりやすいですよ。

普段の練習メニューの中で、ほんの少し時間をとればOKですので
しばらく毎日続けてみてください。

ちなみに一日中その練習ばかりする必要はありません。
失敗をする練習に根を詰め過ぎて変なクセがついたら
元も子もないですからね。

3,もっとひどく失敗してみる

これはちょっとしたおまけですが、2の練習をしていて
失敗したときのプレーがだいぶ再現性高く
わざとできるようになってきたら
それよりもさらにひどいプレーをやってみても面白いですよ。

よりくわしく自分の失敗について、冷静で客観的に見られるようになり、
理解できるようになったりします。

自分の競技/芸術等の人生にとって大きな意味のあることという部分では真剣に。
しかし、実際にやってみるときは軽い気持ちで試してみるくらいの
マインドでやることをおすすめします。

より充実したより豊かな競技/芸術人生を

「練習は試合のように試合は練習のように」

昔からよく言われることですがかなり真理をついた言葉です。

でも、なかなか具体的な習得方はなかったのではないでしょうか?

この方法はスポーツ選手ではないものの
私の心理学の師のひとりである吉家重夫先生が
プロの役者さんに指導をして目覚ましい成果をあげています。

だまされたと思って一度お試しいただく価値は十二分にあると思います。

ただし、今回練習した方法を試すことすら怖くてできない
というようなことがあれば、心のより深いところに強烈な思い込みや
恐怖の記憶などがあるかもしれません。

もしもそんなことが思い当たるのであれば
遠慮なくプロのカウンセラーやメンタルコーチを頼ってしまいましょう。

メンタルのことはメンタルのプロに
助けてもらうことは決して恥ずかしいことではないどころか、
結果を出すためにできる手段は臆さずにとる。
という本物のプロ意識の現れだと思います。

あなたがほんの少し有効なやり方を知らなかっただけで
自分の夢や目標をあきらめてしまうなんて残念でなりません。

もしも今回の記事が、あなたの助けになったなら
これほどうれしいことはないです。

最後までお読みいただきありがとうございます。

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