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断るのが苦手、「No」が言えない。克服していくには?

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こんにちは。
【オンライン心理カウンセリングなごやか】
心理カウンセラーのイヌカイです。

インターネット上のたくさんの情報の中から
この記事を選んでいただいてありがとうございます。

自宅に来たセールスマンからの売り込みに、
「こんなのいらないんだけど…」と思いつつすぐに断れない。

友人や同僚からの飲み会の誘いに、
「お金も余裕がないし、あまり楽しくないから…」と思いつつ断れない。

好みじゃない異性からのアプローチに、
「この人タイプじゃないのにな…」と思いつつ断れない。

相手に何かを頼まれたり誘われたりすることを『断る』のが
苦手だというお悩みは数多くいただきます。

私ももともと得意なほうではないです(^_^;)

あまりにいつもいつもだと、
本心ではきっぱり『No』と言いたいのだけれどなかなか言い出せず、
「相手が悲しいんだり、イヤな気持ちになったりしないかなあ」と
心配になってしまったり、恐怖を感じてしまったり、

「断れない自分の気の弱さがイヤになる…」と落ち込んでしまったり…。

なんとか断れる自分になって、もっとすっきりと生きられるように
なれたらうれしいですよね。

今回はこんな『断る』ことについてのお悩みに関してお話していきます。

目次

断ることができないと損をする

きっぱりと断ることって現代社会で生きるうえでは、
かなり大切なスキルです。

この資本主義の世の中は本当に誘惑が多くて、
それにひとつひとつ応えていたらとんでもないことになってしまいます。

投資詐欺、ネットワークビジネス、不要な商品の勧誘、
はてはギャンブルや薬物まで…

悪質なセールスマン・営業マンや詐欺師はに誘いの最初のほうの段階で
スパッと断らないと、いつまでも食い下がってくるので、
それの相手をしているだけでも時間のムダです。

それに彼らは悪事のプロなのでダラダラと話を聴いていると、
本当に断るタイミングを逃したり、その気にさせられたりします。

恥ずかしながら、私も仕事の関係でこの手の詐欺にやられたことがあるので、
その巧妙さは身を持って体験しています。

また、そこまで大げさなものでなくても、行きたくもない飲み会やイベントなどで、
自分の人生の限られた時間を得するでもなく、楽しいわけでもないことに
奪われてしまうのは、
とてももったいないことじゃないでしょうか。

でも、それくらいのことはあなたもだいたい分かってらっしゃると思います。
分かっててもできないから困るんですよね。

じゃあ、断ることができないのはどうしてなのでしょうか?

断ることに対する恐怖感

断ること、NOを言うことが苦手な人に共通するのは、
断ることの怖さ・恐怖感です。

ざっくりとではありますがこの恐怖感は大きく分けて
次のふたつだと考えられます。

・相手から嫌われる恐怖

・断ることでひどい目に合う恐怖

細かく見ていけばいくらでもあるでしょうが、ほとんどはこの2つに
帰結するのかなと。

1,相手から嫌われる恐怖

相手からの誘いに対して、

「ここで断ったら“付き合いが悪いヤツ“と思われて仲間はずれに
なるんじゃないか…」

「断ったら相手を傷つけてしまって、自分はひどいやつだと
思われるんじゃないか…」など、

バリエーションはたくさんありえますが行き着くのは、
相手から嫌われて人間関係が壊れてしまうことに対する怖さです。

だれにとっても、多かれ少なかれ人に嫌われるのは気分のいいことでは
ないと思いますが、この怖さがあまりにも強いと、断ることだけでなく、
他のいろんな場面でもできないことが出てきていると思います。

さらに突き詰めていくと孤独に対する恐怖にもたどり着きますね。

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見ず知らずのセールスマンに対してはスッパリ断れるのだけれど、
知り合いとかだとイマイチ断りづらいという方よりも、
どんな人が相手でも断れないという方のほうが抱えている恐怖が大きく、
克服までには時間がかかるかもしれません。

2,断ることでひどい目に合う恐怖

たとえば、子どもの頃に何かを断ったばっかりに
仲間はずれにされたり、いじめられたりした。

こんなような体験があると、それがトラウマになって
断ることに言いようのない恐怖感がわいてくることがあります。

また、こういう体験が1の恐怖に直接つながっていることも
よくあることですね。

はっきりと思い出せる出来事のこともあれば、心の奥底に
忘れられていたり、思い出せないように封印されていることも。

もしも、その場面が勝手にフラッシュバックとして
よみがえってくるような状態なら、ムリに詳細を思い出すのは禁物です。
場合によってはパニック発作などを起こす危険性があります。

自分から積極的かつ主体的に「思い出してみよう」としてみるなら、
基本的には危険は少ないです。なぜかというと本当にヤバイ記憶は
自分から思い出そうとする分にはブレーキがかかるからです。

(だから、本当に危険なのは未熟なカウンセラーの誘導で
「思い出させられた」ときだったりします。)

とはいえ、全く危険がないわけではないですから、
できれば、信頼できるカウンセラーなどに協力してもらうほうが
安心はできますね。

断ることへの恐怖感を和らげていく

自分の断ることへの恐怖感はどんなものなのか?

それは自分にこんな質問をしてみるといいです。

「断ると相手にどう思われるそう?」

「そう思われると自分はどうなってしまうの?」

ある程度、自分がどんな状態に恐怖感を抱いているのかが分かれば、
そこをケアしていくことで恐怖感は和らいでいき、
断ることがしやすくなります。

たとえば、嫌われることに対しては

「あなたはひとりじゃないよ。」

「あなたにとって本当に大事な関係は残るからだいじょうぶだよ。」

といった思いやりをもった言葉を自分にかけていくなどの、
ケアが有効だったりしますが、

言葉が届かないような古い記憶であったり、
カンタンに言葉が入らないくらい根深いことも多いので、
そんなときにはカウンセリングの利用を検討しても
いいかと思いますよ。

私のカウンセリングでも、言葉が届かないような領域には、
身体を使ったアプローチなどで対応したりしています。

と、ここまでは断ることへの恐怖感を生んだ、
原因ー過去に対してどうケアしていくかというお話ですが、
もちろん現在の自分を強くしていく方法も大事です。

断る力をつけていくには?

今現在の自分として、断る力を身に着けていくことで
結果的に過去の恐怖も乗り越えやすくなったり、
そもそもそれが気にならなくなったりします。

断る力をつけるためには2つの方向性があります。

・上手に断る方法を学ぶ

・断ることに慣れる

この2つに関して少しくわしくお話しますね。

1,相手をできるだけイヤな気持ちにさせない断り方を知る

『断る』とひとことで言っても、その『断り方』は様々です。

たとえば、同僚に「今夜飲みに行こう」と誘われたものの、
どうしても気分がのらないときに、

「いや、いいです。」とぶっきらぼうに断るのと、

「誘ってもらえるのは本当にうれしいんだけど、
今月はどうしても節約しないといけなくて、申し訳ない!」と断るのとでは、

天と地ほども印象の違いがないですか?

細かい言い方のテクニックや、他にも一旦保留したうえで返答するなどの
テクニックはいろいろとあって、それだけで本が1冊かけてしまうほどです。

ネットで『断り方』『断る 方法』などで検索するだけでも
たくさん出てくるので参考にすると良いと思いますよ。

ひとつだけ私なりのポイントをお伝えするとするなら、
『誘ってもらったこと』に関しては感謝やうれしさを
伝えたうえで断ることです。

「誘ってくれてうれしい」

「誘ってくれてありがとう」

これらを頭につけるだけでも印象が違ってきますよ。

2,ただただ『断る』ことを反復練習する

特に今後仲良くする必要もない、家に突然来たセールスマンとか、
しつこくネットワークビジネスに誘ってくる人には、
相手の話をさえぎってでも断ってかまわないと思います。

もちろん、言い方を上手にできるようになっても、
最終的には断るという行為はしないといけないんですね。

それがちょっとでもできるようになるためには、
実際に断る練習を愚直にやるのもいい方法です。

仲のいい友達に協力してもらって、いろんな頼み事をしてもらいます。

そしてそれを

「けっこうです。」

「イヤです。」

「ダメです。」

など、一言でスパッと断ってください。
もちろん本物の頼みごとでなく、お互い演技でやるんですよ。

ただし、演技とはいえ本物のシチュエーションだと思って、
真剣にやりましょう。

最初は、冗談みたいな「そんなん、だれでも断るでしょw」みたいな
めちゃくちゃな頼み事から。

「ちょっと今から北海道1週してきてくれる?」みたいな。

これはさすがに断りますよね(笑)

そんな感じからちょっとずつむずかしくしていきます。

「今月、生活費に困ってるから5,000円貸してくれる?」

「今日飲みにいかない?うちの部署全員くるんだけど。」

こんなのだとけっこう断りづらくないですかね。

練習なので、本当に大事な相手なら断らないことでも
がんばって断ってくださいね。

ちなみに、断られる役の人も傷ついてダメージを受けることが
よくあるので、様子を確認しながらほどほどにしましょう。

本当に大事な人間関係を見極めよう

断ることの恐怖に関していろいろとお話しましたが、
やはり一番多いのは人に嫌われることに対する恐怖でしょう。

もちろんだれでもかれでも嫌われてしまったっていいなんてことはありません。

人間が生きるうえで人とのつながりはとても大事なことです。

しかし、ここでよく考えてほしいのです。

『あなたにとって本当に大事にしたい人はだれですか?』

人が人生において深く付き合える人の数は限られています。
本当に大事な人間関係は、一説には人生全体で300人、
その瞬間瞬間では50人程度だそうです。

人に嫌われたくないばかりに断ることができず、
大して大事でない人間関係を守ることで、本当にあなたにとって
大切な人間関係に使う時間をムダにしていないですか?

断るということは一見、人間関係を壊してしまいそうに思えますが、
現実には断ることをしっかりと使いこなすことで、人間関係は
豊かになっていくのです。

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