こんにちは。
【オンライン心理カウンセリングなごやか】
心理カウンセラーのイヌカイです。
インターネット上のたくさんの情報の中から
この記事を選んでいただいてありがとうございます。
こんな葛藤はありませんか?
友だちと遊んだり旅行したり買物している最中も
次はお母さんと一緒に行きたいと思ってしまう。
サークルとかに入っても早くおうちに帰りたい
という思いがすぐにわいてきてしまう。
進学先や就職先、結婚相手など親の言うとおりにしないと
不安でしょうがない。
大事なことは親に相談しないと決められない。
“親離れ”しないとっていうのは頭のどこかでは
分かっているのだけれど、なかなかきっかけがつかめない。
いったいどうすれば?
なにから始めればいいんだろう?
・・・
今までなんでも親に決めてもらってきたとすると、
自分で決断・決定しないといけない怖さ・不安感というのは
かなりのものですよね。
だけど、“親離れ”しようという自覚が、
葛藤がありながらも出てきている時点で
十分に希望はありますよ!
こんな状況でそれなりの年になっても
全然気にしていない人もけっこうおられるようなので…
親と子の関係って心の問題のほとんどに関わっているので、
今回だけではなかなか語りつくすのはむずかしいと思いますが、
まずは基本的なことをお話していこうと思います。
結論から言えば親離れのためには「親をしっかりと理解すること」が大切です。
その仕組みや取り組み方をお話していきますので、
最後までお付き合いいただければ幸いです。
自立には3つあると言われますが
よく言われるのは親からの自立には大きくわけて3つあるというものです。
この3つってわりとお互いに関わり合っているので、
どれか1個が欠けたらうまくいかないです。
一つ目は物理的自立
要は自分が生きるために必要なことは全部自分でできるかということですね。
別に実家住まいでもそれができる能力があるなら、
それなりに自立度は高いんじゃないでしょうか。
二つ目は経済的自立
自分の生活を仕送りとかもらわずに、
自分で稼いだ額だけでまかなえてるかっていうことですね。
これも実家住まいでも生活費を毎月入れてるとか、
直接話して頭下げて貯金させてもらってるとかなら、
同じく自立度は0ではないかと。
そして3つ目は精神的自立
おそらくこやつが一番のネックでしょうね。
これが片付かないかぎり、上の2つに踏み出せなかったり、
踏み出せたとしても続かないとか、何とか住む場所だけ変わっても、
大事な決断とかが迫ってくると結局頼るってなことになりがちです。
心の中の親とは
親離れできない原因はいわゆる親の過干渉だというのは、
よく言われることなのでなんとなくご存知なのではないかなと思います。
ですが、せっかくですのでこのあたりをもう少し詳しく解説していきますね。
まず、人間は産まれると、どんどん周りの情報、
特に膨大なデータのカタマリである人間の情報を取り入れて、
心を成長させていきます。
人間はそのデータを取り入れるとともに、
プログラムとして自分を動かすのにも使っていきます。
(この人間の情報を内在者と呼びます。
くわしくはこのあたりから順番にお読みいただければ幸いです↓)
その中でも普通一番長い時間を一緒に過ごし、
データ量もそれに応じて大きくなるのが
“親”という人間の情報です。
その“親”がことあるごとに、子どもが自分でやるべきことや
決めるべきことを肩代わりしていたら、
本人になにかを自分で考えて動いたり、
なにかを決断しないといけない場面がやってきたときに
「親が決める」というプログラムしか
動かせない状態になってしまいます。
(他の人からみれば「決めてもらう」に見える)
また、自分で考えて動くとか自分で決める
ということをしたときのデータ」もないので、
その後何が起こるか分からず、ものすごい不安感や恐怖感が
わいてくることも考えられます。
ふつう“親”のデータ量は他の人たちのデータ量と比べて圧倒的に大きいので、
ちょっとやそっと自立している他人と付き合ったところでびくともしません。
正直に言うとこの問題を解決していこうとすると
それなりの時間も労力もかかります。
しかし、親の寿命が先に来ることなどを考えると、
対処しないというのはいずれ相当に大変なことになるとは思います。
とはいえ、「とにかくがんばれ!」で済ませるのはあまりに無責任です。
そこで、ここからはどんなことから始めていくのかなどをお伝えしていきます。
親を理解するために
前節でお話したとおり、「親が決める」というプログラムしか動かせなかったり、
なにかできたとしてもほぼ100%親の価値観で動いていたり、
親の視点で見ていたりということがちょくちょく起こりえます
この状態から自立・独立するには親を理解する必要があります。
理解って決してポジティブなニュアンスでもなんでもなく
『ただただ知って解る』っていうことです。
私の師匠である吉家重夫先生の表現を借りるなら
「親という椅子に座ってものごとを見ていたのを、
立ち上がって椅子を見る」
という状態になるということです。
ではここからは親を理解するためには何をしていくのかをお伝えします。
①親を観察する
ただただいろんな姿を見たり、しゃべり方とか声の調子を聞いたり。
そこに意味を見出さなくてもOK
冷静に現象だけを観察します。
○○のときに□□のような状態になる、
といった変化などを見られるといいです。
まあ、気づかれると「あんたなにやってんの」と
言われてしまうのでさりげなくやりましょう(笑)
これをすることで客観的に親を見るという練習をしていきます。
②親になりきってみる
親自身と同化してみるイメージを作って、
自分に何かを言っているときとかに
どんな考えで言っているのか
どんな気持ちや感覚を感じているのか
などを想像してみます。
実際に合ってるかどうかはおいといて大丈夫です。
慣れてきたら親と自分と交互に行き来して会話してみてもいいです。
ちなみに、空いた椅子に座っているイメージを使うっていう、
心理療法では定番のテクニックもあります。
私のカウンセリングでも親子関係に関しては、
このテクニックやこれに近いものは使ったりします。
③親に話を聞く
親にどんな人生を歩んできたか、
どんなことが辛かった、どんなことがうれしかったとか
親を本当にくわしく知るために直接話がしてもらえれば、
それに越したことはありません
一人でこれをできるまでたどり着くのは、
かなり大変かもしれませんし、勇気を出して聞いてみても
親のほうもなかなか語ってくれないかもしれません。
なのですが親を自分の中で適切に位置づけるという点では、
これ以上の方法はないかとは思います。
よく言われる、許す、受け容れる、感謝の心をもつなどの方法を
いきなりやるのはハードルが高いし負担も大きいのでおすすめしません。
まずはムリせずにできることからやっていきましょう。
自分が親の立場なら
逆に親の立場から子どもが将来自立できるように
なってほしいという願いもあるでしょう!
自分で決めさせるとか、自分でできることをやらせるなどは
当たり前のようにご存知のことと思います。
ですが、どんな教育をするかということ以前に
もっと大事なことは自分自身のどんな姿を子どもに見せるか、です。
子どもはその姿を自分のデータとして取り入れて成長してくのですから。
もちろん完璧にはできないでしょう。
でも、もしも自分自身に大きな心の問題を抱えている自覚があるのなら、
少しでも早く対処していったほうが賢明だと思います。
あと、もう一つ付け加えるなら思春期ごろの世の中のことが、
それなりに分かるようになったあたりで、
親が自己紹介をすることも有効です。
自分の親や家族はどんな人で
自分がどんな人生を歩んできて
どんな人たちとの出会いがあって…
などを知ってもらうことで、子どもの心の中の親を
適切な位置づけにする助けになります。
親子関係に向き合う勇気
実際のカウンセリングでこのテーマを扱う場合、
まずはひとりで何かをすることの恐怖に対する
心の強さを育てることなどから始めることが多いですね。
クライアントさんからすると大変なことではありますが、
それだけがんばる価値があると思います。
“親”というその人の心の中でも大きな割合を占める情報を
いかに活かすことができるかは、
人生にとてつもなく大きな影響があります。
ずっと固定された視点でしかものごとをみれなくなってしまったり、
必要な行動がとれなくなってしまったり
自分の心の中の親が、思い込みで見える一部でなく、
だんだんと全体像が見られるようになってくると
受け容れられるものや、新しい考え方や視点、
できる行動も増えて自由度がどんどん高くなっていきます。
この記事がその一歩を踏み出す勇気のきっかけとなったなら、
こんなにうれしいことはありません
最後までお読みいただきありがとうございます。
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