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こんにちは。
【オンライン心理カウンセリングなごやか】
心理カウンセラーのイヌカイです。
インターネット上のたくさんの情報の中から
この記事を選んでいただいてありがとうございます。
彼氏・彼女や夫婦の間、親子や兄弟、友達同士…
人と人との関係の中で、会話のすれ違い、行き違いで
ケンカしてしまったり気まずくなってしまうこと、
だれもが経験することだと思います。
「そんなつもりで言ったんじゃないのに…」と
自分の意図や気持ちとは違うとらえられ方をしてしまったり
逆に「そんなこと言わなくてもいいじゃない!」と、
頭にきてしまったこともあるのではないでしょうか。
後から冷静に振り返ると、
「本当は仲良くしたかったのに…どうしてすれ違ってしまったんだろう」
なんて後悔の気持ちがわいてきたりして、悲しかったり悔しかったりしますよね。
正直なところ私もすれ違いや行き違いで、
ケンカしたり怒らせたりなんてしょっちゅうです(笑)
とはいえ、会話するうえでやっぱり知っていると
全然違うことってあるんですね。
今回の記事では、そんな分かっているようで分かっていない
会話のすれ違いの根本原因と、それを少なくしたり
仲直りなどのリカバリーを効果的&効率的にする方法をお伝えしていきます。
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そもそも会話には情報が足りない
まずは会話に関する大前提なのですが、そもそも人間と人間の会話には
情報が全然足りません。
なんでなのかというと、その会話中に
相手が相手の心の中で何を感じていて何を考えているのかを
100%知ることができないからです。
じゃあ、なんで会話ができているかというと、
相手が話している言葉や口調しぐさや表情などに対して
自分の心の中で情報を補っているからなのですね。
ちょうどこんな感じです。
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実際に相手の心の中で何を考えて感じているかと
合致してるかどうかは関係なく、
「〇〇な感じだなあ」
「△△ってことだろう」
という前提で会話を進めているのです。
それは、もちろん無意識的にやっていることです。
本当に正確な会話の情報は、
自分が観察したことと相手が感じたことを合わせたもの
ではあるんですが、これは相手の心を読むことができない以上は
限界がありますよね。
よくあるこんな会話のすれ違い
よくありがちな男女のすれ違いでこんなのありますよね。
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今日お店に来たお客さんが
すごいワガママな事言い出して
本当に大変だったの!
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ああ、そういう時はね、
ダメなものはダメって
はっきり言ってやれば
さっさといなくなるよ!
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ふーん・・・
といった会話の後、女性は機嫌が悪くなり、男性はなぜ相手の機嫌を
損ねたのか分からない・・・なんていうやつです。
この会話を心の中で起こっていることに置き換えると、たとえばこんな感じです。
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今日はホントにムカついた!
この怒りを分かって!
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なるほど!次から困らないように
アドバイスしてあげよう!!
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そんなこと聞いてないし!
なんでこの気持ちを分かってくれないの?
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あれ…機嫌悪そう…
なんか間違ったこと言ったかな・・・
こうやって、見事にすれ違っているわけなのですね…
男女の考え方の違いに関しては、今回のテーマとはズレますので
細かくはお話しませんが、男性と女性の間でなくても、
こんなすれ違いはいくらでも起こっている、
というか程度の大小はあるけどもほぼ全ての会話で起こっていることです。
親子間なんかも分かりやすい例ですね。
親は子どもに「勉強しなさい!」なんて言うのですが、
子どもは「今からやろうとしてるのに!」と、
ただうるさいとしか思わなくなってしまう…
なんていうのはあなたも経験があるんじゃないでしょうか?
毎回毎回トラブルが起こらないのは、
日常ほとんどの会話が相手の言葉を聴いて、
自分の心の中で想定していること、
相手の心の中で感じていることなどの
ズレが大して生まれない程度の単純な内容だったり、
ズレていたところで問題にならない内容だからです。
言われてみれば当たり前のことなんだけど、普段会話するときには
そんなのはいちいち気にして話したり聞いたりしないですよね。
ところが!
それゆえに会話のすれ違いによるトラブルは後を絶たないわけです…
普段の会話ではこんなことが起こっている
さて、上記のような会話のすれ違いを分かりやすく図解にしてみたいと思います。
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自分が相手の話を聴くとき、相手の言葉、調子、外見の変化…
そういったものを観察して見たり聴いたり感じたりするわけですね。
これが①です。
その時に自分の中でこれまでの経験とかをベースに、
①で得られた情報に「〇〇な感じだなあ」「△△ってことだろう」と
判断するのが②です。
そして本来正しい情報は、①に対して話をしている人の心の中で
感じたり考えたりしていることに③を足したものなのですが、
会話のすれ違いが起こるときには②と③の内容に大きなギャップがある
ということなのですね。
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①+③を100%正確に理解するのは不可能ですが
「なんで分からないんだ!」で終わらせてしまわずに
「この言葉には相手の心の中でどんな考えや感じたことが込められているのかな?」と
考えることが分かり合える会話の第一歩なのです。
より正確に会話を理解するために
では、ここからはちょっとしたエクササイズを紹介していきます。
一人でできることから、相手に協力してもらうことが必要なものもありますが、
積み重ねをしていくことでどんどん会話を濃密にして、
分かり合える率が高くなったり、
仲直りやすれ違いの復旧がしやすくなったりしますので
ぜひ日々練習してくだされば幸いです。
1,プチ内観法
少年院や病院などで行われる『内観法』という心理療法があります。
簡単に内容を説明すると親や身近な人に
- してもらったこと
- して返したこと
- 迷惑をかけたこと
この3つを1週間壁に向かってひたすら毎日考えるというものです。
これによって凝り固まった考え方や価値観がガラッと変わったりします。
これは結局なんなのかというとひたすら相手の内面を
(つまり上の図の③)を理解しようとする行為なのですね。
要は自分の心の中で大きな影響を発揮し続ける
親などに対する捉え方が変化するということ。
本格的にやると上記のように1週間の間カンヅメになってしまうので、
なかなかハードルが高いのですが
日常的にこの3つの質問を会話がうまくいかず、トラブルや
ケンカになってしまった人に対して移動中などのスキマ時間に
やるだけでも効果大です。
2,4等分ノート法
これはシンプルながらかなりパワフルな方法です。
どんな方法かというとまずノートに線を引いて4つのエリアに分けます。
そしてそのそれぞれに例の会話の図の①②③④について
書いていくのです。
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つまり、
①私が観察したこと
②私が感じたこと
③相手が感じたこと
④相手が観察したこと
それぞれを書き出していきます。
③の相手が心の中で感じたことに関しては必ずしも正確にあっている
必要はありません。
その代わり、「こんなことを感じたり考えたのではないかな?」
というのを少なくとも3つ以上は考えて書き出しましょう。
普段の会話でトラブルが起こるときは、必ずといっていいほど
相手に対して一つの凝り固まった視点だけでとらえて会話をしています。
相手の心の内をいくつもの視点でとらえる練習をしていくことで、
会話においてもより有益なトライ&エラーができるようになりますので、
結果的に相手の心の内を理解する力がついてきますよ!
もちろん、一緒にトレーニングしてくれるパートナーや友人などがいれば
答え合わせなんかをしても面白いですし、より高い効果が得られます。
3,受けとめ会話
これは元々演劇のトレーニング方法らしいです。
(正式な名称は忘れました(笑))
一緒にやってもらう人が必要になるのですが、
上記2をやったら合わせてやるととても良いです。
普通、会話って相手が話したら、多少のタイミングの差はあれ
すぐに自分の言葉を返しますよね。
このトレーニングは、まず相手の話をしっかり聴いたら
すぐに言葉を返さずにしばらくじっくりとその言葉や相手のことを
感じきるのですね。
特に「相手は自分に何を伝えたいのかな?
それを伝えることで私に何をしてほしい、どうなってほしいのかな?」
ということを相手のことを感じながら考えてます。
どれだけ長い時間考えてもかまいませんので、言葉を返したくなった
タイミングで返してください。
そしてこれをお互いに繰り返していきます。
かなり体力・精神力をつかうのでけっこう疲れます!
適度に休憩しながらやっていってくださいね。
会話が変われば世界が変わる。
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とても大げさなことかもしれませんが、こういった会話やコミュニケーションでの
自分本位な思い込み、決めつけ、色眼鏡が小さなケンカから
下手すると国家間の戦争まで引き起こしていることってけっこうあると思うんです。
だから、私たちひとりひとりが、より濃密な会話をできるようになっていけば
だんだんと世界から意味のない争いって減っていくのではないかなぁ
なんて考えたりします。
もちろん、当記事をお読みの多くの皆様にとっては、
いつも同じパターンで繰り返されてしまうような
ケンカやいざこざが減って余分なストレスを抱えなくてすんだり、
本当は仲良くできる人同士が別れてしまったり、
絶交してしまったりということが避けられたり、
といった身近なことのほうがまずは大事だと思います。
でも、それでいいと思うのです。
身近な人ひとりひとりとの関係が深く濃く良くなっていけば、
結局はネットワークになって広がっていくのだから。
私もまだまだ日常の会話ひとつとっても
学び、成長していきたいと思っています。
この記事があなたと誰かの関係にほんの少しでもお役に立てたなら幸いです。
最後までお読みいただきありがとうございます。
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