こんにちは。
【オンライン心理カウンセリングなごやか】
心理カウンセラーのイヌカイです。
インターネット上のたくさんの情報の中から
この記事を選んでいただいてありがとうございます。
ものすごくムカつく!頭にくる!腹が立つ!ってできごとがあったり…
長い間、理不尽なことやストレスがたまることに耐えてきたり…
そんなことがあると、その相手、組織、はたまた世間なんかに
対する怒りがことあるごとによみがえってくる。
だからといって子どものように、周りに当たり散らすわけにもいかず、
気分は悪くなる一方…
私も接客業を長年やっていましたが、理不尽なクレーマーの相手をしたときなんかは、
その後、1週間くらいは引きずりましたね。
寝付きは悪くなるし、頭は回らなくなるし、イライラが漏れて同僚や家族にも
迷惑をかけてそうだし、本当に困ったものです。
実際のカウンセリングのセッションでも『怒り』がなにかしらの形で
心の不調に関わっていることはとても多いですね。
裏を返せば『怒り』をしっかりと扱うことが回復への最初のキーになることが
多いとも言えます。
今回の記事のテーマはそんなしつこく消えない『怒り』の感情についてです。
怒りに“ふた”をするのは良くないとはいうものの…
『怒り』に限らず、ネガティブ(に思える)感情にふたをして、
抑えてしまうということが、心の健康上あまり良くないというのは、
なんとなく想像してもらえるかなと思います。
心の器にも限界がありますから、あまりにため込んでしまうと、
ふたが外れないように一所懸命押さえることにエネルギーを使ってしまったり、
(たとえば、こんな症状があらわれたりします。)
ふたがふっ飛んで爆発してしまったり、(頭が真っ白になるほどキレてしまう)
ひどいときには器が壊れてしまうようなことも…
そう考えるとすごく怖いですよね。
でも、みなさんが困るのはのべつまくなしに『怒り』を外に出すのは、
まずいことが分かってるからじゃないでしょうか。
当たり前のことですが、職場や学校で何かあるたびに
大声を出したりしていれば問題児扱いされますし、
(それがまかり通るような会社なら相当なブラックですね…)
友人や同僚も離れていってしまいます。
ましてや暴力でも振るおうものなら、捕まって刑務所行きです。
家庭内だってこんなことが続いたら幸せではいられません。
そう思うと『怒り』ってものすごく厄介者のように
感じられるかもしれないんですが、決してそんなことはなく、
自分や大事な物を守る必要がある場面などで、
パワーを発揮するためのとても大事な感情なのです。
『怒り』を抑えがちな人って、必要以上に『怒り』を悪者に
してしまう傾向があって、「怒ってはいけない」っていう
思い込みがけっこう強いです。
まずは、『怒り』という感情も大事な自分の一部なんだと
見直してあげることがファーストステップですね。
もちろん、怒るとまずい場面で『怒り』を抑えられるのだって
立派な能力ですから、それができる自分も素晴らしいですよ。
怒りの出し方にも慣れが必要です。
自分や自分が大事にしているもの、友人や家族などが
理不尽な目に、ひどい目にあっているだとか、
明らかに侮辱をされているといった場合、
遠慮なく『怒り』をあらわしてもかまいません。
とはいっても、先にお話したように後先考えず
怒りまくっていたら社会的にやっていけませんし、
きっとなにより『怒り』を出すことにも、
抵抗や恐さがあるんじゃないでしょうか。
たとえば、やり返される恐怖とか
人間関係が断たれて孤独になってしまう恐怖とか。
もちろん、その恐怖などに対するケアも必要ではあるのですが、
それよりも「上手に怒る」ことを練習していけるといいですね。
なにか怒りを覚えるような行為や言動を向けられたときに、
MAXフルパワーでブチ切れなくてもいいので、
まずは1割くらいで怒っていることを伝えられる言い方とか
言葉とかってないでしょうか?
「そんな言い方はちょっとひどいんじゃない?」
「そんなことされたらすごく傷つくからやめてくれる?」
こんな感じから挑戦してみるのがおすすめです。
それでも実際にこれを言うのは、最初はけっこうキツイと思います。
照れくさいかもしれないけれど、一人になれる自分の部屋とかで、
人形やモノに向かって言ってみるのもいいですし、
空いている椅子に相手が座っているイメージをして言ってみても○。
言葉にするときは最初から感情を込めなくても、棒読みでOKですよ。
また、ノートなどに書き出してもいいですね。
それでも残ってしまった『怒り』には
それでも、現代社会に生きていれば、立場や状況によって
どうしても『怒り』が出してはまずい場面も多々あります。
『怒り』を出すことでその場ではスッキリしたりしても、
長い目で見たら大損なんてことはよくあること。
そんなとき出しきれなかった『怒り』はどうしたらいいのかと
思いますよね。
ここで誰にも迷惑をかけないちょっとした『怒り』の発散方法を
お伝えします。
完璧に出し切れるわけではないけども、少しでも発散しないよりは
全然いいのでぜひお試しくださればと思います。
1,クッションに顔を埋めて思いっきり叫ぶ
単純明快ですね(笑)
相手に言ってやりたかったことを、クッションや枕に口を押し当てて
思いっきり叫び、怒鳴ります。
家で普通に思いっきり叫んだら近所迷惑ですし、
下手したら通報されますが、枕やクッションに口を押し当ててから
叫ぶとかなり消音されます。
シンプルなわりにとても強力にスッキリします。
車の運転ができるなら、運転しながらだと密閉空間で走行音もあるので、
そのまま叫んでもいいかもですね。
基本的にモノも壊しませんし、ケガもしません。
やりすぎると、のどはちょっと枯れるかもですが。
ただし、血圧が高い方は頭に血がのぼるので控えたほうがいいかもです。
2,思いっきり息を吐く
1番の方法と比べると、ちょっと効果は落ちますが、
出先などで叫べないときに使える方法です。
怒りの言葉をそのまま叫ぶ代わりに、頭で思い浮かべながら
思いっきり息を強く吐き出します。
言葉で直接出せない分、スッキリ感が出るまで何回もやると
いいですね。
トイレや建物の陰など、人目につかないところなら
どこでも手軽にできる方法です。
3,身体の感覚を全身で感じきってみる
こちらはちょっとマニアックな方法で、
けっこう練習が必要ですが、できるようになると便利です。
『怒り』がわいたときを思い出してみて、その時のムカーっ
という感覚が身体のどの部分で感じているか注意深く観察してみます。
顔や頭なのか胸なのか、それともお腹なのか。
もしも見つかったら、そこにある『怒り』を手を当てて取り出してみる
イメージをします。
この時、手を動かしたりする動作は実際にやってくださいね。
その取り出した『怒り』の色や手触りや温度を想像してみましょう。
ある程度できたら、今度は両手を使ってそれを薄く大きく伸ばしてみます。
そして、薄く伸ばしたそれを足先から胴体、頭、手先まで全身にまんべんなく
塗り拡げてみましょう。これも実際に手を動かしてくださいね。
そうして全身を使ってため込んだ怒りを感じきるんですね。
この方法は最初から一人でやるのはちょっとむずかしいかもです。
カウンセラーの誘導があったりするとやりやすいと思います。
『怒り』の底にあるものとは?
実は『怒り』というものは『二次感情』であると、
心理学の世界ではよく言われます。
『怒り』が湧き出すその底には元になる別の感情が
ひそんでいるということです。
私も実際に自分のことを振り返ったり、クライアントさんとの
やりとりをしていく中で、それを強く実感します。
もちろん、『怒り』は人間にとって大事な感情ではありますが、
必要以上の頻度で感じてしまい、またそれを抑えるということを
繰り返していると、いずれ重大な心の不調を引き起こすことに
なりかねません。
それを防ぐには『怒り』という二次感情の底にある
一次感情に目を向けてケアしていくことが重要です。
次の記事ではさらに深くこの『怒り』とその底にある
一次感情について掘り下げています。
合わせてお読みいただけると、きっとあなたのお役に立つはずです(^^)
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