こんにちは。
【オンライン心理カウンセリングなごやか】
心理カウンセラーのイヌカイです。
インターネット上のたくさんの情報の中から
この記事を選んでいただいてありがとうございます。
失恋をきっかけに落ち込み続けていたり、ひどいときには
かなりきつい無気力状態になってしまうというのは、
意外によくあることです。
そんなときに、
「失恋程度でこんなに自分がダメになってしまうなんて…」と
失恋からなかなか立ち直れないことを“恥ずかしい”と考えてしまって、
自分を必要以上にきびしく追い込んでしまっていませんか?
また、そこまではきびしくはしてなかったとしても、ショックが頭から離れず、
ずっともやもやして調子が取り戻せない状態だったりしませんか?
そのなんともしようがないつらさは本当によく分かります。
なぜなら、私がかつて無気力状態で苦しんだときに、
その大きなきっかけのひとつが失恋だったからです。
あの絶望感は筆舌に尽くしがたいものがありましたね。
『失恋』というものが心に与えるダメージって、
ほとんどの方が自分で思っている以上に強烈です。
もしも、気分が上がらない、気力がわかない、自己否定などの
うつっぽい症状が続いている実感が少しでもあったら甘く見てはいけません。
今回の記事ではこの『失恋』によるダメージがなぜこんなに大きいのか、
どんなふうに向き合っていくのかなどについて、お話をしてきます。
失恋はだれにでも辛すぎることだけれど…
そもそも失恋というものは、ほとんどの人にとって
とってもつらいものです。
相手を本気で好きであればあったほど、その傷つきは大きいはず。
しかし、なんとか乗り越えていける人と、いつまで経っても
引きずり続けてしまう人がいることもまた事実です。
どうしてそんな差があらわれてしまうのでしょう?
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失恋によるダメージを、その失恋そのもの以上に大きく受ける人は、
失恋のショックが自分の心の奥底の土台の部分に持っている、
『思い込み』にリンクしている可能性大です。
失恋によってひとつの大事な関係を失うことがつらいのは、
だれにとっても一緒です。
問題はここからで、
「自分はだれからも愛される人間じゃないんだ…」
「自分は一人の人に好きでいてもらえない程度の人間なんだ…」
そんなことが頭の中をぐるぐる巡っているなら要注意です。
事実としては一人の相手との関係性が終わっただけなのに、
それがやたらと拡大されて「だれからも」なんて結論に、
たどり着いてしまっている。
あるいは、一つの人間関係がうまくいかなかっただけなのに、
自分の人間性や能力を一緒くたにして否定している。
(ちょっと専門的な用語でいうと“一般化”というやつですね。)
思い当たるふしはありませんか?
もしもこんな拡大解釈をして、自分に追い討ちをかけているようなら、
心の奥底にがっしりと根を張る『思い込み』について、
知っておくだけでもかなり違いますよ。
あなたの持つ強烈な思い込みとは?
人間だれしも多かれ少なかれ『思い込み』-
言い方を変えれば『信念(ビリーフ)』を持っています。
たとえば、
「男は強くあるべき」
「女は優しくあるべき」
といったジェンダー系のものもそうですし、
「仕事は手を抜いてはいけない」
「年長者は敬うものである」
といったものもいくつか思い浮かぶのではないでしょうか?
他にも、
「私は〇〇(な存在)である」
なんていうのもありますね。
多くの『信念』はその場面や状況によって、
良い面があらわれることもあれば、悪い面があらわれることもあります。
信念が歩みを力強くすることもあれば、
呪いのようにからみついて歩みを邪魔することもあります。
ただし、ここで取り上げる『信念』は、良い面があらわれることがほぼありません。
短期的には役に立つこともありえますが、長い目で見るとやっぱりマイナス面が、
圧倒的に多い。
それは、根本的に『自分そのもの』を否定してしまう『信念』で、
大きく分けると2つあります。
そして、その信念のどちらか、あるいは両方を心の底の土台の部分に大きく強く持っていると、
(この心の底にある考えや気持ちの大元になるような信念を『中核信念・コアビリーフ』と言います。)
その『信念』と紐づくような出来事が起こるたびに、自分で自分の心をを傷つけるような
ことをしてしまうんですね。
“自分そのもの”を否定する2つの中核信念とは?
では、心の底の土台の部分に持っていると、
(中核信念・コアビリーフとして持っていると)
ことあるごとに自分を追い込み、傷つけてしまい、
心の不調の原因となる『信念』とはどんなものなのでしょうか。
まず1つ目は『愛情系』です。
「私は愛されない。」
「私はひとり(孤独)だ。」
といったような、自分は人から愛情をかけてもらうことができない、
という思い込み、考えのクセです。
そして、もう1つは『能力系』。
「私は無能である。」
「私は劣っている。」
といったような、自分には能力がないという思い込み、考えのクセです。
この2つの信念・思い込みって人間とっては自身の『存在』に関わることですから、
一旦とらわれてしまうと、「自分には価値がない」「生きる意味がない」
なんて信念にも派生して、気分は泥沼の底に沈んでしまいます。
人間だれしも本能的にそんな事実に直面したくないですからね。
(本当は事実じゃないんだけれど、事実のように思えてしまうということ。)
だから、そこにとらわれそうになると、必死で泥沼に沈まないように
対処をするクセがついていきます。
(この対処のクセも大きく2種類あります。これは別の記事で
あらためてお話しますね。)
この否定的な中核信念の影響は日常でも露骨にあらわれますよ。
たとえば愛情系の信念がある人は、友達とかが不機嫌そうだと
すごく怖くなったりしますし、
能力系の信念がある人は失敗することをすごく恐れたりします。
『失恋』というものはこの2つの信念どちらにも大きく関わる
ことですから、ものすごいダメージを心に負うのは当然というわけです。
中核信念をゆるめるのは時間がかかるけど
“中核”というほどですから、これをゆるめて解消していくのは
とても大変なことです。
信念が心の土台の部分にがっちり居座ってしまうほどに
なってしまっているのは、小さい子どもの頃からの積み重ねが
あるからです。
正直なところ、数ヶ月や数年程度では完全解決はむずかしいです。
一般的にはしっかりコツコツ取り組んで、少なくとも3年と
言われています。
もしも、この信念を一発で変えますなんていうことを
うたっている人がいたら、インチキか思い上がりか
洗脳まがいの方法を使うのではと疑ってもいいくらいです。
とはいえ、少しずつでもゆるんでこれば、日常的に楽になっていくのが
実感できてきますので、ご安心くださいね。
まずは自分の中にどんな強力な信念があるかが分かるだけでも、
すごく大きい前進なんです。
中核信念は自分自身を動かす心のシステムの一部ですから、
自分ひとりでこれを解決しようというのは、
システムがシステム自体を書き換えるようなものなので、
限界もあるし、非常にむずかしいところです。
認知行動療法の本などを買ってセルフケアに挑戦するのも、
とてもいいことですが、感情に関するケアに関しては、
ほとんど言及されていないという点もきびしいですね。
ぜひ、カウンセラーをご活用くださいと言いたいところですが、
それぞれにご事情もあることですし、すぐにそうはできない方も
いらっしゃいますよね。
それならせめて、他の記事にも書いてあるように、
自分(の心)への声かけをして自分を思いやってあげましょう。
愛情系ならたとえば、
「あなたを愛してくれる人はいるよ」
「あなたをみんなが支えてくれてることに気づいてる?」
といった声がけはどうでしょう?
能力系ならば、
「あなたは充分がんばってるよ。」
「あなたの能力を必要としてる人はいるよ。」
のような感じでしょうか。
このあたりの声かけは中核信念に対して、けっこうどストレートなので、
信念が強いと「そんなことはない!」って反発がくることもあります。
そんな場合には、
「そうかー、今はそんなふうに思うのもつらいんだね。」って
その反発心に共感して寄り添ってあげるだけでも、だいぶ楽になりますよ。
もしも、つらいと感じたときに身体にその感覚があらわれていることに、
気がつけているなら、(胸の奥が苦しい、みぞおちが締め付けられるなど)
そこをなでながら声かけするとさらに効果UPです。
また、こちら↓の瞑想ガイド音声を併用されるのもおすすめです。
ぜひ、やってみてください(^^)
失恋は自分の心をしっかり整えるきっかけになる。
失恋という経験はとにかくつらい経験です。
ここまででお話したように、自身の存在否定につながるような
思い込み・信念が強い(=自己肯定感や自己有能感が低い)と、
失恋のショックは大きく自分の心ををゆるがします。
しかし、一方では自分の信念が一番むき出しになって、
あらわれる瞬間でもあるのです。
その時はその信念と向き合うチャンスでもあります。
自身の存在否定があるということは失恋に限らず、
仕事の失敗であったり、友人との関係が崩れたときなど、
日常生活のいたるところで、ことあるごとに気分が沈み、
つらい気持ちになり、気力を落として行動力を落とすようなことが
起こってしまうということ。
続いてしまえば、強い心の不調にも直結します。
自分の心の底にどんな思い込みがあるのかを目の当たりに
したタイミングは、自分のこれからの人生をガラッと変える、
第一歩を踏み出すのに最適です。
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