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夢がかなったのに空虚に感じて満たされないのはなぜ?

こんにちは。
〈オンラインカウンセリング『なごやか』
心理カウンセラーのイヌカイです。
今回もご相談にお答えしていきます。

人の悩みというのは本当に千差万別です。

私の書いてきた心のアドバイス記事の大半は、
なにかうまくいかないことに対する悩みがテーマなんですが、
今回のご相談はちょっと方向性が微妙に違います。

それは、せっかく夢がかなって最初は嬉しかったのに、
しばらくしたら毎日が空虚に感じてしまうというもの。

たとえば、長い間努力をして目指していた仕事に就けた!
周りの人もすごいね、がんばったねって言ってくれるし、
収入や条件もとても良くなった。

それなのに…

今は何をやっても満たされない。ただ食べていくために目の前の仕事を
こなしているだけの状態・・・

こんなことなら、もうこの仕事はやめてしまったほうがいいのかな…?
だけど、やめたらやめたで他に生きがいが見つかるとは思えない…。

何をどう考えても前向きな未来が見つからない。

夢や目標としていたことをかなえるため、一所懸命になっていたからこそ
ギャップを感じてしまって余計につらいですよね。

そこそこ大きな会社やビジネスを創り上げた、傍からみたら成功者に見える
社長や経営者のような方も裏ではこんな感覚を抱いている場合も
多いようです。

原因としてまず考えられるのはいわゆるバーンアウト・燃え尽き症候群ですね。
これに関してはこちらの記事で取り上げました。

さらに今回はまた違った視点でこのお悩みについてお話していきます。

劣等感からパワーが生まれること

劣等感やコンプレックスがあるからこそ、
それを乗り越えるために努力して、気づいたら一流と呼ばれるほどの人物になっていた。

こんな話をだれもが聞いたことがあるかもしれません。

たとえば、元いじめられっ子がボクシングの世界チャンピオンに
なったとか、スポーツが苦手で肩身が狭かったけれど音楽が得意だったから、
それをがんばっていたら世界的なプレイヤーになっていたとか。

伝統的な心理学の世界では『補償』なんて言いますね。
これが芸術の創造や学問を究めるとか悟りとかにまでなると『昇華』とも言われます。

話がちょっとずれましたが、劣等感、自分に足りないと思っていることを、
補って埋めていこうとするとき、人間は時折ものすごい力を発揮します。

自分にとって足りないことを補おうとしていることは、
行動をしている本人にとって意識的に分かっているときもあれば、
そうではないときもあります。

“何かに突き動かされるように”なんていう感じですね。

では、なぜそんなに強いパワーを発揮することができるのでしょう?

自分の心の底にある強い思い込み

意識的にせよ無意識的にせよ、劣等感・コンプレックスや自分にとって
足りないと思っていることを乗り越えようとする多くの人は、
共通して強い思い込みを心の底に抱えています。

それは、端的に言えば

「私は無能である」

「私は劣っている」

といった能力に関する思い込みです。

(認知行動療法では中核信念・コアビリーフと呼ばれます。
他には「私は愛されない」などの愛情に関するものが代表的です。)

 

この、強い思い込みは心の底にあるブラックホールのようなもので、
なにもしていないと、どんどん吸い寄せられてしまって、
気持ちも落ち込んでいきますし、自分の自分に対する評価も下がる一方です。

このブラックホールに捕らわれたときのつらさは相当なものです。
自分を責めることも強くなりますし、続けばうつなどになってしまいます。

だから、必死にロケット噴射をしてそのつらさから逃れようとするんですね。

このロケット噴射こそが強いパワーを生み出して、現実的な結果を生み出すことに
つながったりするんですね。

 

自分の持つ一番強い思い込みの反動ですから、強いパワーが出るのは当然といったところ。

ただし、必ずつながるかは分からないのが現実の残酷さですね。
一応今回のテーマは少なくとも現実にはうまくいったパターンの人なんですが、
多くの人は運や才能に恵まれず、現実的な結果も得られないことで
深刻な心の不調を抱えてしまったりするんです…

これはミュージシャンを目指しながらも挫折した私も経験済みのことなので
そのつらさは身を持って知っております。

夢をかなえた後に心が健康な人とそうでない人の差は?

スタートは「私は無能である。」「私は劣っている。」のような
ブラックホールのような思い込みから逃れるためという点では、
一緒だったとしても、夢を叶えたり、目標を達成した後に
特に空虚感にとらわれず健康的な心でいられる人もいます。

この差はどこにあらわれるのでしょう。

いろいろなパターンがあるとは思いますが、おそらくは努力しているうち、
うまくいったことに、周りからほめられたり認められたりして、
強力な思い込みがゆるんだことが理由であることが多いのではないでしょうか。

「私は無能である。」「私は劣っている。」という思い込みは、客観的に見て
うまくいったという事実だけではビクともしません。

「こんなくらいで喜んでいたらダメ。」「これくらいだれだってできる。」
なんて自分で過小評価してしまうからです。

そんな心に必要なのは気持ち的・感情的な栄養補給。

「すごいね!」

「がんばってるね!」

だれかから声をかけてもらえることで「自分ってけっこうやるかも。」って
思いが積み重なっていって、思い込み・信念をゆるめていくんですね。

これってひとりだけで黙々と努力をしていたり、運悪く周りの人に恵まれないと
満たされることがないんです。

また、大人になって考え方が固まってしまってからだと、
せっかく声をかけてもらっても素直に受けいれられなくなってることも。

でも、絶望することはありません。時間はとてもかかりますが自分で自分に
声をかけたり、家族やパートナーがいれば協力してもらうことで、
改善していくことができます。

もちろん、カウンセリングを受けることも有効です。
私のところに来ていただくクライアントさんも症状は異なっても、
どこかではこの強い思い込み(中核信念)はテーマになることが多いので、
言葉がけや身体にあらわれる感覚に対するアプローチなどで、
対処をしていきます。

最初は自分で自分に何を言ったら良いか分からないとか、
思い込みがありそうな気がするけど、イマイチ実感が薄いという方も
カウンセリングで一番表面の硬い岩盤にクサビを打ち込むことで、
その後の進捗が一気に良くなったりしますよ。

現状に満足できていますか?

「上を目指すなら現状に満足するな!」ってよく言いますよね。

これ、単純な結果だけを求めるならそれで良いんですが、
心の健康と現実的な結果を両立するなら、その姿勢ではきついです。

「今の現状に満足できている?」

夢や目標をかなえたと思えたなら、この質問を自分にしてみてください。

100か0かでなくていいです。何%くらいでしょう?

この数値がかなり低いなら、おそらくはブラックホールのような思いこみから、
必死にロケット噴射で逃れようとしている状態。

いつかは限界がやってきます。

「私は○○にならないといけない」

「私は勝たないといけない」

「○○じゃないと意味(価値)がない」

なんていう思いこみ(中核信念から派生して生まれてきます。)を
日々抱えているようなら、残念ながらまだ満足はできていないはず。

そして、「満足した瞬間にブラックホールに沈むのでは」という、
恐怖を抱えている状態です。

本来、人は現状に満足できているからこそ、新しいことに挑戦できる
活力が生まれるのですね。

充実感がさらに大きい充実感を産むんです。そして成果も同じく。

だから、世の中の成功者とか大きなことを成し遂げる人は
エネルギッシュだし、楽しそうに見える方がほとんどです。

実は挑戦することの大きさに比例して大きな不安も持っていたりするのですが、
それ以上に大きな活力を持っているので足をとられないのですね。

もしも、現実的にはうまくいっているのに空虚感に苦しんでいるなら、
自分がしてきたことそのもの、どんな小さなことでもいいので
ひとつひとつ丁寧に認めていくことから始めるのをおすすめします。

小さな子どもに対するように優しく、あるいは無邪気に。

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