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毒親育ちの辛さを克服するためには手順が大事!その5ステップとは?

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こんにちは。
【オンライン心理カウンセリングなごやか】
心理カウンセラーのイヌカイです。

インターネット上のたくさんの情報の中から
この記事を選んでいただいてありがとうございます。

うつをはじめとした心の不調や人間関係の苦手さなどの
ご相談を受けていると、その多くに親との関係が背景に
あることがとても多いです。

私自身も虐待とまではいかないものの、親からの体罰や
言葉による能力の否定などをされた影響で、
大人になった後も、仕事や人間関係ですごく苦労しました。

いわゆる『毒親』と呼ばれるほどのひどい親のもとで
泣いて、苦しんで、追い詰められながら育った人の辛さは
想像するだけで胸が苦しくなります。

もしかしたら、自分自身の苦しみだけでなく、
毒親に苦しめられたストレスが外に出てしまったことで、
いろんな人に迷惑をかけて申し訳ない気持ちすら苦しみのひとつかもしれません。

身体も心も痛かったですよね…

大人になった今でも、ことあるごとにその影響が泥沼のように
足を引っ張るなんて悪夢のようです。

でも、人によっては自ら命を絶ってしまうことすらあるのに、
歯をくいしばって今日まで生きてこれたことは、
その事実だけでもすごいことです。

そのことだけでもあなたはあなたに

「よくがんばったね。えらいね。」って

ねぎらってあげてほしいと思います。
そして、私もあなたが生きてきたことを心の底から尊敬しています。

今回は本格的に記事の内容に入る前に、どうしてもそのメッセージを
お伝えしたかったのです。冗長かもしれませんがどうかご容赦ください。

目次

毒親に負わされる重いハンデキャップ

『毒親』という言葉もかなり一般的になってきたように思います。

学術用語ではないので細かい解釈はいろいろあるようですが、
一言でまとめてしまえば「子どもに(甚大な)悪影響を与える親」と
言ったところでしょうか。

(甚大な)としたのは子どもに全く悪影響を与えない親はいないからです。

そもそもどんな親も完璧ではありません。良い影響しか与えない
聖人君子のような親などどこにもいません。そして、どんな影響が
将来どんな結果を生むのかは分かりません。

それをふまえたうえで、生物として、人間として明らかに最低限の
親としての義務を果たしていない、親としてふさわしくない行為を
子どもにしている親をここでは『毒親』とします。

代表的な行為としては

・過干渉 子どもを支配したり、子どもに依存したり…

・暴力・虐待・暴言 殴る蹴る、怒鳴りつける…

・放置 話しかけたり泣いたりしても無視…、何日も食事を与えない…

・存在否定 「あんたなんか産まれてこなければよかった」などと言い放つ…

などがあげられます。

そして、こんなことを繰り返しされた人は、

・自己評価が低くなったり、自分のことが嫌いになってしまう。

・他人との距離感が分からなくなって人付き合いが苦手になってしまう。

・感情のコントロールが苦手でカッとなると見境いがなくなってしまう。

・結婚したり子どもを持ったり育てたりすることに恐怖を感じてしまう。

など、充実した人生を歩むうえでは相当なハンデを負わされることに
なってしまいます。

これを背負って毎日を生きるなんてまさに生き地獄です…
ストレスや怒りなどの感情もどんどんたまっていくでしょう。

そんな状況にいると、できる限り早くこの状況を打破したいと思い、
ついつい親そのものや親に対する思いに対して一直線にぶつかるような
解決策に走ってしまいがちです。

しかしそれは、レベル1で装備もなくラスボスに挑むようなもの。

辛さから抜け出すために焦る気持ちはあるかとは思いますが、
最後に本物の幸せを掴むためにほんのちょっとだけガマンしてください。

だいじょうぶ。
あの苦しい子ども時代を生き抜けたあなたなら、
これからお話する合理的な手順を知って、
(場合によっては助けを借りながら)着実に歩んでいけば、
きっと毒親を乗り越えられますから。

毒親にいきなりやってしまいがちなこと

先ほどお話した「レベル1でいきなりラスボス」って
実際にはどんなことかというと

毒親といきなり対決する(自分の思いなどをぶちまける)

とか、

毒親を許す

のような直接毒親や毒親への思いや感情に向き合うことを指します。

この手のことってよく本に書いてあったり、
心理の専門家でもないのに、たまたま自分がうまくいっただけで
すすめてくる人がいたりするので、

弱っているとついつい「そうしないといけないのかな…」って
思わされてしまうんですね。

はい、一切聞く耳を持つ必要ありません。

そんな本を世の中に出す人も訳知り顔で偉そうに説教たれてくる人も、
あなたの苦しみは知らないし、人の問題解決できる自分スゲーって
思いたいだけです。

普通に考えて、『毒親』といわれるくらいひどいことをしてきた親を
いきなり『許す』なんて、どれだけ精神的な負担でしょう?

冷静に考えて、『毒親』といわれるほどの存在になったような人物に、
思いを伝えたところでまともに受け止められる能力があると思いますか?

もちろん、許せるようになれるに越したことはないですよ。
しかしそれは、「いつか最終的な結果としてそうなれるといいですよね。」
って話であって、まあ死ぬまでになんとかそうなればいいかなくらいのこと。

実生活で困らなくなるレベルならそこまできわめる必要もないし、
「今」の自分の心が強くしなやかになっていけば、
勝手にだんだんとその領域に向かっていくことができるようになります。

だから、そんな無茶ブリに惑わされず、確実な手順で対処していきましょう。

毒親とその影響を乗り越えるために大事な順番

では、ここからは毒親や毒親の影響を乗り越えていくために、
どんな順番で心をケアし、強さを身に着けていくのかを
お話していきます。

本来はカウンセラーなどのサポートによる安心感・安全感をもって
進めていく必要があることが多いので、強い辛さを感じたら
決してムリはしないようにしてくださいね。

まずは、具体的な順番に入る前に一つだけ。

日本人は「年長者や親を敬え」という価値観が強く残っています。

これは儒教による洗脳です。儒教というのは権力者が効率よく
民衆を支配するために便利な思想で、昔から日本人はその教えを
すり込まれてきたという経緯があります。

だから、「年長者や親を敬え」という考えは、
所詮ひとつの宗教の価値観にすぎないし、
必ず守らなけらばならないものではありません。

(その価値観をみんなが多かれ少なかれ持っていることは事実なので、
人付き合いでは気にしたほうがトラブルは少ないですが。)

「親を大事にしないなんて人としてどうか」なんて言ってくる輩は
無視してけっこうですし、その価値観にしばられる必要もありません。

このことはぜひ覚えておいてください。

では、前置きが長くなりましたが本題に入ります。

1,毒親と距離をおく

とにかく一番最初は直接顔を合わせる機会を減らすことです。

毒親と同じ家に住んでいたりして、日々直接関わっていると、
親と顔を合わせた瞬間に、子どもの頃からの固定された関係に
お互いが戻ってしまうんですね。

このパワーはすごく強力です。
意思の力でなんとかできるようなものではありません。

お金を稼げる状態であるなら、すぐにでも家を出ることを
おすすめします。

すでに出ているという人でも連絡は断つようにしましょう。

もしも、経済的に家を出ることがむずかしいのであれば、
少なくとも親と顔を合わせることがまずありえない場所、
たとえば、図書館やネットカフェの個室などの
ひとりで避難できる聖域のようなところを確保しましょう。

一日のうちほんの数時間でもそういった場所で
落ち着けるだけでもかなり違ってきます。

またここからご紹介していく内容も、
親と顔を合わせることがない安心できる場所で
取り組んでいってください。

2,毒親の支配の外で手に入れたものを確認する

あなたは、毒親のせいで自分を低くみたり、
困難に立ち向かう勇気をくじかれていたり、
感情がコントロールできなくなっているかもしれません。

だけど、あなたが生きてきた人生は四六時中
親と過ごしていたわけではありません。

その親と関係ない時間であなたはたくさんのことを学び、
身につけたはずです。

親のことを忘れて夢中になれたこと。

親よりももっと優しくて尊敬できる人との出会い。

努力したこと。達成したこと。手に入れた知識や技術。

人と比較して優れているかどうかは置いておいて、
こんなことを思い出してみてリストアップしていってみましょう。

そうそう、はじめのほうで言ったとおり、つらい思いをしながらも
ここまで生きてこられたことは最初に大きく書いてくださいね。

あなたにはあなたが生きた分積み上げたものがあります。
書き出したところで今すぐには素直にそれがすごいことだと
認められないかもしれないけど、単純にすぐに分かるような状態に
しておくことに意味があるのです。

一気にやらなくてもいいので、思い出したらそのつど、
スマホのメモ帳アプリなんかに入れておくのをおすすめします!

3,『今』この瞬間にとどまり続ける練習をする

ことあるごとに毒親との辛い記憶がフラッシュバックのように、
頭に浮かんできたりして自分を苦しめることってないでしょうか?

そうでなくても、何かが起こった際に昔の毒親との記憶と
重なったりすることがあると同じ反応をとってしまうことが
あると思います。

そんな時心の中ではなにが起こっているかというと、
意識が過去ー子どもの頃の自分にワープしてしまって、
当時の辛い記憶を再体験してしまっているのですね。

それを防止するためには『今』にとどまり続ける練習が必要。

一般的な方法としては瞑想がありますね。

いわゆる、あぐらのような姿勢で座って、呼吸だけに意識を向ける
というあれです。(流派によっていろいろありますが。)

もちろんそういったタイプの瞑想を練習するのもいいことですが、
瞑想だけが『今』にとどまり続ける訓練方法ではありません。

『今』にとどまるポイントは複数の五感に同時に意識を向けることです。

この条件を作れれば座って呼吸に意識を向ける方法でなくても、
練習はできるんですね。

たとえば、歩くときに目に入る景色と聞こえる音、さらには
足の裏の感触や筋肉の動きを同時に意識し続けるとか、

食事をするときに料理の味と聞こえる音、座っている椅子の感触を
同時に感じ続けるなど…

最初は数秒程度しか持たないと思いますが、練習次第でだんだんと
長くしていくことができます。

また、『今』にとどまっている間は過去に植え付けられた価値感や
感情、思い込みから自由になりますので、別の視点でものごとを
見直せるようになる効果もあります。

ただし、過去の辛さがトラウマレベルで強烈なときは、
その感覚に呼吸や歩き程度の感覚では負けてしまいます。

ここでお伝えするのはむずかしいのですが、そのレベルの方には
身体を活用した心の器を強くする方法などの強力な対処法をお伝えしております。

もしもご興味がありましたら当方のカウンセリングの利用を
ご検討いただけましたら幸いです。

では、次のページに続きます。

4,子どものころの自分をケアする。

毒親育ちの場合、心の中にある親の記憶が
(正確に言えばデータでありプログラムですが)
拒絶されています。

拒絶ということはコントロール不可ということで、
親と同じことはするまいと思っていながら、
カッとなったりするとつい同じことをしてしまうというのは
拒絶があるからです。

「親を許しましょう」系の方法はこの拒絶をなくすのが目的なんですね。

しかし、いきなり「親を許しましょう」が無茶なのは
先にお話したとおりです。

実は毒親のせいでもう一つ大事な心の中の記憶が
拒絶されており、まずはそこへのケアをして、
立ち向かうための栄養補給をすることが優先なのです。

その拒絶されたもうひとつは「子どものころの自分」です。

子どものころがあまりにも辛かったために、
その状態でい続けたら生きていけないと思い、
なんとか全く別の自分として生きようと考えてしまうんですね。

だけど、この置き去りにされた子どものころの自分が、
どうしても言葉にならない不安や恐怖を発生させたり、
親と対峙したときなどに、子どもの頃からの関係性に
戻ってしまう原因になるんですね。

だから、まずは当時親に言ってやりたかったけど、
怖くて言えなかったことを「子どもの頃の自分」として出すことを経て、

さらにこの「子どものころの自分」とコミュニケーションをとって
親の代わりに愛情を注いであげることが大事になります。

自分が親になにかされて辛かったことが思い出せるなら

「あなたは本当はどうしてほしかったの?」

「あなたは本当はなんて言ってほしかったの?」

「あなたはどんな気持ちを感じていたの?」

そんな質問を当時の自分にしてみてください。

そして、その反応に静かに耳を澄ませます。

「本当は優しくなでて欲しかった。」

「本当はがんばったねって言って欲しかった。」

「すごくさみしかったし悲しかった…」

そんな答えが返ってきたらそのままイメージの中で、
その気持ちに共感してあげたり、欲求をみたしてあげてください。

小さなころの自分をなでてあげたり抱きしめてあげたり、
「よくがんばったね」「だいじょうぶだよ」「悲しかったね、つらかったね。」と
声をかけてあげましょう。

こうしたことを続けることで「子どもの頃の自分」を
「今の自分」に受け入れて(取り入れて)一体化することで、
「子供の頃の自分」から不安や恐怖が発信されることは少なくなっていきますし、

親に対峙したときにも「子どものころの自分」に意識がワープして、
昔からの固定された関係にハマらなくなってきます。
(冷静に対応できるようになったりします。)

(↓こちらの音声を使った瞑想の中でもこの声がけは有効です。
もしよかったらダウンロードしてみてください。)

ここまでが、実際に毒親への直接的な思いと対峙するまでに
必要な下準備と言えます。

下準備とはいっても、実はこの取り組みって固定化された
親子関係の枠組みを変えていく方法そのものなので、
ここまでがしっかりとできていれば、
『親を許す』だとか『親に直接思いを伝える』等の方法に
こだわる必要はありません。

(「それをやらないといけないのかな?」と気になる時期も
出てくることが多いですが)

というよりも自然とできるようになってくることがほとんどです。

5,親をよく知る、理解する

いざ親との関係や親への思いと対峙しようとすると、
たいてい『親を許す』ということに目が向いてしまいがちです。

しかし、『許す』という言葉には“相手が悪い”という前提が
入っていることにご注意ください。

(こちらの記事もご参考にどうぞ。)

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あなたをひどい目に合わせたことはどうしたって
「悪いこと」に思えてしまうのは仕方がないこと。

しかし、それがある以上あなたは被害者であり、
親は加害者であるという枠組みにはまり続けるので
固定された関係から抜けることができなくなってしまいます。

親に言いたいことを紙に書き出す

空の椅子に座っている親のイメージと会話をする

など、親との関係に対処する手法(心理ワーク)はいろいろとありますが、
どんな手法を使うのであれ、
大事なことは『許そう』とするのではなく、ただただ『知る』こと。

ただ客観的かつニュートラルに『理解する』ことです。

(イメージ的にはこのお話が分かりやすいですよ。↓)

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とはいえ、4までがかなりのレベルで進んでいれば、
あえて、心理ワークなどを行わなくても自然と親を客観的に
観察できるようになっていたりするものです。

クライアントさんの状態によって、多少の調整はありますが、
私のカウンセリングでも原則この順番で取り組んでいくことが多いですね。

安心・安全な場でひとりだけで考えていては気づかないようなことにも、
気づけるようにお一人お一人に合わせた力強いサポートを心がけています。

毒親との関係を抜け出してあなた自身の人生を

いわゆる「親ガチャ」って本当に残酷です。

子どもは親を選べないから、もしも毒親のもとに産まれてしまったら、
自分の力で生きられるようになるまで、どうしてもそれを受けいれざるを得ません。

まともな親の元に産まれた人がうらやましかったり、
ねたましかったりするかもしれません。

でも、もしも毒親の支配から抜け出すことができて、本物の親離れ、
本物の自立ができたあなたは、毒親から傷つけられた痛みを、
他の人の苦しみを理解する優しさに変えることができます。

つらい経験を乗り越えた人って人間性に厚みがあって、
すごく魅力的だし信頼ができます。

本物の人生を生きるのに、スタートは出遅れたかもしれないけど、
中盤からのダッシュ力で充分以上に取り戻せます。

だから、一歩一歩でいいから負けずに前に進んでいきましょう。

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今回も最後までお読みいただきありがとうございます。

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