こんにちは。
【オンライン心理カウンセリングなごやか】
心理カウンセラーのイヌカイです。
今回もご相談にお答えしていきます。
こちらの記事では↓
怒られてしまったことが人格否定のように感じてしまうということに関して書いたのですが、
今回は実際に一方的な人格否定にあってしまっているということに関してのお話です。
ちなみに、動悸や息苦しさなどの身体の反応もあるようでしたら、こちらもご参考になるかと思います。
人格否定されることがつらいのは当たり前なのだけど、
それを少しでも楽にするにはそれに対する感情をいかに解放していくか、
暴言に無意識的に同意してしまうのをいかに和らげていくかがカギになります。
ここからくわしくお話をしていきまので、最後までお付き合いいただければ幸いです
感情を安全に出していけるように
私もかつて接客業やっていた時にクレーマーから罵倒され人格否定をされたことがあります。
「お前はいい歳してその程度か。」
「お前よりバイトの方がマシだ。」
「仕事向いてないからやめろ。」
とか散々酷いことを言われました。
あの言葉にならない胸焼みぞおちの奥のマグマのような熱く
ドロドロした気持ちは何年も経った今でも蘇ってきます。
こうして書いていてもまだ胸がムカムカとしてきますね(笑)
だから、あなたの怒りも悔しさも悲しみも本当によくわかります。
よくここまでガマンしてきましたね。
相手とトラブルを起こすことなくやり過ごしてきたあなたはとても立派です。
自分を誇っていいと思います。
まず一番最初に言っておきます。
自分の人格を否定されてつらいのは当たり前です。
腹も立ちます。悲しくて泣きたくもなります。
生物としてこの世に存在する以上、どうにかして生きていこうという思いは
本能として持っています。
そして人間というのは社会で生活する動物ですから、
人格を否定される=自分が存在する価値や意味を否定されるということは、
生きるという本能を否定されるのと同じことだからです。
だから、その感情をガマンして抑えつけなくてもいいのです。
自分が感じている感情は素直に認めていいんですよ。
ただ、実際に現場で感情を爆発させて行動を起こしてしまったら、
人生が台無しになってしまいます。
他人の人格を否定してくるような程度の低い人間の挑発に乗って、
損をするなんて馬鹿らしいじゃないですか。
だからまずは自分の感じていることを、紙に書き出すことから始めてみませんか。
頭の中でぐるぐると回っている思いを外に出すだけでもだいぶすっきりするものです。
そして、その思いを客観的に見る事も出来るようになります。
感情を外に出してみるというのはカウンセリングでも始めの方のステップでよく行います。
ちょっとしたお芝居のようなやり取りをしたり、
感情すら分からなくなってるような場合はこちらが肩代わりして出してみたりします。
そうそう、紙に書き出してみるときはどんな状況で、
何を言われたか、その時どんな感情が湧いてきたか(怒り?悲しみ?屈辱?etc…)、
そして何を考えたか。こういったことを分けて書くといいですよ。
これもカウンセリングでクライアントさんの状態を整理する時に
定番としてよく使います。ぜひ試してみてくださいね。
心の育てなおしでしなやかな自分に
あなたはきっと素直で優しい方なんだと思います。
だから相手のいう暴言をまともに正面から受け止めてしまい、
それに同意しちゃうんですね。
誰かからひどいことを言われても平然としている人
(そんな人は稀ではあると思いますが)は、
言われた暴言に対して「確かにその通りかも…」と一回一回同意してないんですよ。
でも、それはやろうと思って簡単に真似できることではありません。
これまで生きてきた人生での経験が大きく関わるからです。
幼い頃からの家族や友達などとの関わりの中でつちかわれたセルフイメージは
心の根幹にあるものですからちょっとやそっとのことでは変わりません。
改善をしていくためにはゆっくりと丁寧かつ確実に歩んでいく必要があります。
そのためには先ほどお伝えした、まずは感情を抑えずに適切に出していくこと(特に怒りの感情)、
そして一旦出し切った後に残るいつもそこにあるもの、
「本当は〇〇して欲しかった」
という思いを満たすことで心の育て直しをしていくのですね。
これにはカウンセラーの関わりがいることもありますし、時間もかかります。
そんなこと言われると良くなったと感じられるまで耐えられるかと心配にもなりますよね。
そんな時はこんなふうに考えてみてはどうでしょう?
「一人の利用者に私は否定されているけれども、まだ日本人全員には否定されていない」と。
たった一人に人格否定されただけで自分の価値がないと判断しなくてもいいんじゃないでしょうか。
世界中とは言いませんが、せめて日本の約1億2000万人全員に否定され拒絶されてから、
自分の存在価値を疑ったらいいと思います。
でもね、それは実現しません。
なぜかと言うと一人の日本人である私は、
つらい思いをしながらも自分の仕事と向き合い一所懸命生き抜く
あなたを尊敬しているからです。
言いたいことは言ってもいい。言い方の問題があるだけ。
さて、少し前に現場で感情にまかせて怒りが爆発させるような行動をとるのは、
まずいということはお伝えしました。
だけれども、それは感情を伝えてはいけないということではありません。
怒りの伝え方はキレたりすることだけじゃないんですよ。
怒りの感情に支配されたまま動けば、下手すると暴力を振るってしまったり、
売り言葉に買い言葉の不毛なケンカになってしまう可能性が高いです。
だけれども、怒りの感情は感じながらも、冷静にそれを相手に伝えることは可能です。
「そういう言い方は酷いんじゃないですか。私はいつもそれをされて傷つくんです。」
それくらいはもしも勇気が出せれば言ってもいいと思います。
ただし、相手が逆上したりする危険性などがありそうだったりするなら慎重に。
他の職員の方がいる時などを狙ってあざとく計算してやってやればいいんです。
もしも言うのなら、声は荒げなくていいですから、しっかりと相手の目を見据えて真剣に淡々と。
本気であることが伝わることが大事ですから。
ただし、これで状況が良くなるとか相手が改心することなどは期待しないことです。
どうしたって自分が正しいという思い込みから逃れられない可哀想な人は現実に存在しますから。
ただ、あなたがすっきりできて、自分の勇気を後で褒められさえすればそれで十分すごいこと。
ちなみにこれは絶対にやらなきゃいけないことではないです。
現実的なリスクも考慮がいりますし。
家で写真や人形に向かってやっても構いませんから無理はしないでくださいね。
相手のことも自分のこともよく知ろう
『敵を知り己を知れば百戦危うからず(彼を知り己を知れば百戦殆からず)』
なんて言いますよね。
これって結構その通りだと思います。
お金を払っているとはいえ、自分の世話をしてくれる人に対して
人格否定をするなんていう人間は多かれ少なかれ、
愛情に飢え寂しさを抱え続けている人だと思います。
かまってほしいし、愛してほしいんだけれども、まともな方法を知らないんです。
そして、自分の弱さを見せる勇気もなく、今までの変わらない自分を守ることで精一杯。
そんな残念な方です。
そういう輩にとっては、自分の暴言に言われるがままでも
(仕事だからとはいえ)付き合い続けてくれる人は都合がいいんです。
でも、それが分かったからといって、それに対して対応をしてあげる必要はありません。
最悪今度は依存されてしまいますからね。
相手との境界線をしっかりと張ってちょうどいい距離感で付き合えるようになるためには、
あなたもあなた自身のことを今以上にしっかりと知ることが大事になってきます
。方法はインターネットや本など沢山ありますし、
このサイトにも参考になることがいくつもあると思います。
もちろん、自分に合ったカウンセラーを見つけて、カウンセリングを受けることも効果的です。
あなたが仕事や人との関わりを通じて自分を誇れるようになれるよう応援しております。
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